食の安全が脅かされる?農薬、抗生剤の影響と腸内フローラ | ラジオ大阪・ドクトルかっちゃん「笑顔で元気」1314OBC
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多くの果物や野菜、お茶にも使用されている、ネオニコチノイド(ネオニコ)という農薬があります。

日本は欧米と比較するとの基準が甘いので、多く使用されています。

残留した野菜と一緒にハンバーグなどの高脂肪食を食べると肥満が1.5倍も加速すると言われています。それは、農薬は毒性以外に、抗生物質と同様に腸内細菌叢にも影響するからです。

腸内細菌の悪化は、先ず免疫に影響を与えます。人間の腸には1000兆個ともいわれる腸内細菌がいて、免疫細胞の7割は腸の消化管に集まっていて、これを活性化しているのが腸内細菌です。

ラットにこの農薬を投与すると、腸内細菌叢が悪化して免疫系が撹乱され、炎症を抑える善玉菌が減ります。これは自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎などの原因にもなります。

自己免疫疾患というのは、異物を排除する免疫系が敵と味方を判別できず、自分の正常な細胞を攻撃することで起こるといわれています。

自己免疫疾患の患者数は1990年代から急激に増え始めましたが、偶然ネオニコが使われ始めたのもその頃からです。

新型コロナウイルスで重症化するのも自己免疫疾患が関係しています。白血球の制御性T細胞(レギュラトリーT細胞)の減少で、免疫の暴走が起こるのが原因とも言われています。

如何に健康な腸内フローラが大事かが分かりますね。

ネオニコが原因で、自己免疫疾患以外の症状としては頭痛、めまい、吐気、嘔吐、胸痛、動悸、筋肉痛、筋脱力、振戦、記憶障害、発語障害、意識障害、心電図異常などもあります。

この農薬をウズラに投与すると、オスは精巣が壊れたり、オスのマウスに投与すると、精巣から精子が消えたという実験結果もあります。

男性ホルモンのテストステロンが消えて精巣が育たない事が原因です。

1973年から2011年までの間に、男子の精子が半分以下に減少したという報告もあります。

さらにマウスにネオニコを投与して物体の認識能力を調べると、明らかに短期記憶が悪くなった症例があります。

アルツハイマー病も記憶障害から発症する事がおおいですが、もしかすると認知症にも関わっているのかもしれません。

この農薬、ごく少量で免疫系や神経系に障害を与えますが、毒性は短期間ではわからず、蓄積と共に徐々に影響が出てきますから恐ろしいです。

通常の食生活で避けて通るのは難しいので、腸内フローラを元気 にする食事に心がける事が重要ですね。

抗生剤と腸内フローラの関係した事例が先月2件ありました。

一人は大阪の病院で手術を受けた女性で、2日目から食欲も無く、下痢と高熱で、検便をしてから「菌と抗生物質が合わないから、お薬を変えますね」と言われたそうです。

検便をしたと聞きましたので「多分クロストリジウムディフィシルが原因だと思いますから菌の種類を聞いてください。」と伝えて、その様に看護師さんに言ったところ、直ぐに主治医が病室に来られたそうです。

抗生剤により常在菌が減少してクロストリジウムディフィシルが増殖し、細菌毒素による下痢、発熱が原因で、抗生物質を止めて乳酸菌生産物質を飲んでもらったら、翌日から熱が下がり、2日で元気になりました。

同様に広島から89才の胃ろうの女性患者のご相談がありました。

主治医の了解の元に乳酸菌生産物質20cc1日3回栄養剤の前に胃に入れて頂き2日で熱も下がりました。

腸内フローラは良好なら、農薬や抗生剤事の影響は少ないのですが、状態の悪い人は影響を受けやすいです。

健康な腸内フローラを維持するための食事に留意しましょうね。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC210113_Dr_K_Egao.mp3