腸内フローラと酪酸菌・発酵食品を食べよう | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

善玉菌は?と言えば乳酸菌かビフィズス菌と答える人が殆どです。

善玉菌は乳酸菌、酵母菌、ビフィズス菌だけではありません。

腸内細菌は1,000種類1,000兆個と言われます。(細かく分類すると約3万種類)

その中で一番多いのが嫌気性の酪酸菌(土壌菌)です。

小腸約6mの善玉菌は、乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌です。大腸1.5m上部はビフィズス菌が生息します。

そして、大腸下部には酪酸菌がいます。酪酸菌は腸内フローラで一番種類が多く、腐敗菌や病原菌を抑制して腸内細菌のバランスを維持して、様々な有用物質を作っています。

但、現時点の研究で、酪酸菌の事は十分に解明されていません。

そして、1,000種類の菌が共棲して、菌同士が戦いあったり助け合ったりして、腸内フローラを形成しています。

研究する先生は、限られた種類の菌を培養して研究しているので、腸内フローラの全容は解明できません。

潰瘍性大腸炎などを発症する人は、クロストリジウムブチリカムが生息していない事が分かり、便移植などの治療が行われていますが、いなくなった菌はクロストリジウムブチリカム以外も考えられます。

その他、最近の都会の子供たちには、農耕民族固有の嫌気性菌「プレボテラ」がいない事も解って来ました。

酪酸菌が減少する原因は幾つかあると思われます。

1,化学物質(添加物、農薬、医薬品)やアルコールで死ぬ。(農薬で土壌菌が死ぬのと同じ)

2,エサ(食物繊維)が少ないと減少する。(土壌菌は食物繊維を発酵させる)

3,嫌気性菌なので、酸素に触れると死ぬ。(小腸で乳酸菌が発酵して酸素を消費して、小腸で酸素を吸収する事が重要)

4,補充しないと菌の種類や菌数が減少する。(毎日、酪酸菌入りの糠漬けなどの発酵食品を食べる)

酪酸菌減少=下痢、軟便(お酒を良く飲む人や肉食の人)、便秘(繊維質、発酵食品不足)、大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、大腸ポリープ(内視鏡で取っても又出来る)、大腸癌、痔

腸内フローラの健康を維持するためには?

1、小腸の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌を元気にする穀類、発酵食品。乳酸菌生産物質もお勧め

2、大腸上部のビフィズス菌を増やすオリゴの摂取

3、酪酸菌を補充する事。糠漬けなど各種漬物(キュウリの糠漬け等を11本食べるとお腹が発酵する)

4、食物繊維の多い野菜、根菜類を沢山食べる(ゴボウ、タケノコ、コンニャク、キノコ類)

お勧めの食養生(基本は和食)玄米菜食が無理なら、白米に押し麦やビートオリゴを入れて炊いて下さい。発酵食品を種類多く、繊維質の多い食品を食べる。(腸内発酵を促し、毒素を吸着排泄)

焼肉、焼き鳥、動物性蛋白は控える(ウエルシュ菌などの腐敗菌が増殖、発癌性物質ベンツピレンの生成)

炒め物、揚げ物、酸化した油、高温調理は控える(発癌性物質アクリルアミドやベンツピレンの生成)

ラジオ大阪8月のプレゼント、ビオネ「酪酸菌」には、多種類の酪酸菌(生菌)だけでなく乳酸菌も含有しています。

糠とおからを培地に多種類の酪酸菌で発酵させた原料(生菌)で作られたカプセルです。

脂肪分解菌、蛋白質分解菌、食物繊維分解菌、糖質分解菌を含有し、腸内発酵を助けます。

夕食後に1カプセル飲用してください。

体調によっては、最初の数日は2~4カプセルをお召し上がり下さい。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC200819_Dr_K_Egao.mp3