昭和の日、時代と共に健康法が変わる?昭和は遠くなりにけり・・・ | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

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毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

小さい頃に思った事。

明治生まれはお爺さん御婆さん、大正、昭和一桁は叔父さん叔母さん。

今年は令和2年、今年生まれた子供たちが小学校に上がる頃、同じ様な事を思うのでしょうね?

食生活も時代と共に大きく変わりました。

日本人の本当の健康な食養生をもう一度、考えてみる事も大事ですね。

様々な病気や感染症で亡くなる事と老衰で人生の最後を終わる事は、違うように思っている方が多いと思いますが、私は大いに生活習慣が関係していると思います。

1956年(昭和31年)頃までは、みんな三食ご飯と発酵食品、野菜、小魚などを食べていました。

その頃は、朝ごはん、昼ごはん、晩御飯。

いつしか朝食、昼食、夕食に変わり、食事の内容も変わりました。

そして病気になる人も増えました。

食事は健康な体、正常な思考、正常な行動など、様々な要因に関係します。

日本人の食事は1956年(昭和31年)から西洋食が普及して、2年間で日本人の死因が変わりました。

1947年の死因、1位は結核、次いで呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。

1958年(昭和33年)から癌、心臓病、脳卒中と死因が変わりました。

現在、老衰でなくなる方は約2%以下。

100人にたった1~2人?

特に1970年以降からは食生活の欧米化が更に進み、化学物質などの影響もあって、腸内細菌がダメージを受け、アレルギーが増えています。

1960年代後半からのアメリカでは、心臓病や癌などの生活習慣病の医療費が国家予算を圧迫し、大変な問題になっていました。

1977年、にジョージマクバガンが発表した「マクガバン・レポート」は全米に衝撃を与えました。

当時の「アメリカ人の食生活は命を奪う死病の元」として、全粒穀物、果物、野菜、鶏肉、魚、低脂肪乳を増やし、肉類、バター、卵、脂肪、砂糖、塩分を減らすことを報告しました。

そしてアメリカでは病気にならないための食生活の目標が6つ設定されました。

1.炭水化物の比率を(全カロリーの)55-60%に増やす。

2.現在40%の脂質を30%に減らす。

3.飽和脂肪酸を10%に減らす。多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸を10%にする。

4.コレステロールを1300mgに減らす。

5.砂糖を15%に減らす。

6.塩分を3gに減らす。

以後、アメリカは食生活の改善により、癌や、さまざまな疾病予防に取り組み、成果を上げてきました。でも日本人の食習慣は、まだまだ問題ですね。

特に発酵食品、根菜類、ゴマ、小魚を食べなくなり、マグロの消費量が増えました。

マグロはメチル水銀が多く含有しています。

WHO世界保健機関などでは、神経障害を引き起こす下限値を50ppmとしています。

調査したところ、お母さんの毛髪のメチル水銀濃度は、低い人が1ppm以下だったのに対し、高い人は10ppmを超えていました。

これは子供の運動機能の発達や知能指数検査にも影響があります。

2005年に厚生労働省が定めた妊婦のメチル水銀摂取目安があります。

メチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1キロ当たり100万分の2グラム。

クロマグロ、メバチマグロ、メカジキ、キンメダイなどの摂取は週80グラム未満としています。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声 http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC200429_Dr_K_Egao.mp3