アトピーになる離乳食と腸内フローラ | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

腸内フローラは一生を通じて小刻みに変動しています。

大きく変動する時期が3回あります。

最初は生後1週間。

哺乳類は無菌で生まれて、生後直ぐに大腸菌やブドウ球菌、腸球菌など腐敗菌や日和見菌が増殖します。

初乳を飲んで生後1日目から小腸の善玉菌「乳酸桿菌」が増殖します。

生後2日目から大腸の「ビフィズス菌」が増殖して、健康な赤ちゃんは、生後1週間で健康な腸内フローラを形成します。

帝王切開などで衛生管理された出産が原因で、大腸菌のいない新生児は乳児湿疹などを発症します。

2回目の腸内フローラの変動は離乳期です。

一生の健康を左右する大事な時期です。

離乳期に親から成人型の腸内細菌が遺伝します。

腸の食べ物の受け入れが出来るようになると、歯が生え始めます。

最近の離乳食は早すぎて、腐敗菌が繁殖して腸に傷をつけたりして、アレルギーの原因にもなっています。

離乳食を始めて湿疹が出たら、離乳食を中断すれば、直ぐに良くなります。

乳児の腸には母乳を発酵させる乳児型の乳酸菌やビフィズス菌が棲んでいます。

離乳食が始まって半年程で穀物を発酵させる大人型の腸内フローラに変化していきます。

離乳期にお腹に棲み付く乳酸菌やビフィズス菌は両親から受け継ぎ、先祖代々遺伝しています。

成長期に入る一番大事な時期です。

離乳食の情報は、指導される先生によっても違いますし、時代と共に変わってきました。

始める時期についても、1966年はスポック博士の育児書が翻訳されて、生後3ヶ月からオートミールを与えました。

1980年の厚生省のガイドラインで母子手帳に生後5~6か月と記載されました。

私の考えでは、離乳食は歯の成長に合わせて進めるのが理想的です。(昔は咀嚼して食べさせていた)

前歯が生えたら味噌汁の上澄み、重湯、野菜の煮汁。

犬歯が生えたら、お粥、炊いた魚、野菜をすり潰す。

酪酸菌を補充する為に漬物も少し食べさせた方が良いでしょうね。

臼歯が生えたら断乳してご飯を食べさせる、油物や肉類はその後、生え揃ってからが理想です。

臼歯が生え揃うまでは、すり潰して食べさせる事。離乳食にビートオリゴやビオネを少量混ぜると更に良いです

3回目に変動するのは老年期

40代後半から小腸の栄養吸収が低下して、腐敗菌が増殖します。

この時期から食事には気をつけないと血液が汚れて、様々な病気を発症します。

老化現象は25才から徐々に始まり(各駅停車)、45才から加速(急行)60代から急加速(特急)

老化現象とは、「腸内フローラの老化」と「血管と血液の減少」です。

腸内フローラは一生を通じて変動しますが、若くして急変すると様々な病気を発症します。

体調不良を感じたら、食事と腸内フローラを考えて、先ず「食養生」からの改善を目指して下さい。

和食中心になるべく「無農薬、無添加」の食材を選んで、炒め物、揚げ物、焼き物などの高温調理や動物性食品を控え、発酵する食品を食べて下さい。

それでも改善できない場合は、根本的な体質改善(腸内フローラの改善)を実行しましょう。

断食、玄米菜食と和食、全て腸内フローラの改善法です。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声 http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC191030_Dr_K_Egao.mp3