健康診断の血液検査などの基準値は曖昧です。
血液検査の基準値は検査機関によって数値が違います。健康診断、開業医、大学病院、大学によっても違います。
血液検査は平成5年までは正常値の範囲、平成6年からは基準値に変わりました。
血液検査が正常値でも病気の人が多いのが理由です。
また正常値の範囲は大幅にはみ出た人の数値を削除して決められました。
最近の高血圧の基準は、収縮期血圧 130mmHg未満 拡張期血圧 85未満です。
昔は年齢+90と言われました。
150でも薬を出さない医師もいますし、130以上なら薬を処方する医師もいます。
血管が丈夫なら多少高くても大丈夫なのですが・・・・基準値は暫定的で曖昧な数値の範囲です。
赤血球数(RBC)
男性410万~530万個/μL 理想は460~490
女性380万~480万個/μL (低いところは340万~)
女性の理想は410~430。400以下は貧血症状が出ます。440万以上は多血症で血液循環不良になります。
白血球数(WBC) 4000~9000個/μL 上限が9500の所もあります。
7,500以上は炎症?がある可能性があるので、CRPの検査が必要です。
血小板数(PLT) 15万~36万個/μL 30万以上は血栓を作りやすい?
脂質代謝
総コレステロール(T-chol) 120~220mg/dl
HDLコレステロール(HDL-chol) 40~70mg/dl
LDLコレステロール(LDL-chol) 70~139mg/dl
中性脂肪(TG) 50~149mg/dl
総コレステロール210、HDL43、LDL138、中性脂肪145=全て基準値ですが、血液循環は悪くなります。
低体温でお酒を飲まないのにγGTPの高い人は脂肪肝の可能性もあります。エコーの検査が必要です。
糖代謝・空腹時血糖 70~110mg/dl未満 、健康診断では100未満
空腹時100以上は糖尿病の可能性?HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 4.6~5.6%の検査が必要です。
基準値内でも赤血球と血小板が多くて、総コレステロール210、HDL43、LDL138、中性脂肪145の人は脳梗塞、心筋梗塞発症のリスクがあります。
空腹時血糖値が100以上なら、なおさら危ないですね。
空腹時の血糖値が90以上の人は糖尿病予備軍の可能性があります。95以上は要注意。
血糖値スパイク、食後の血糖値が高い場合があります。うどん、パン、甘い物は控えて、ご飯にする事。お米は徐々に血糖値を上げますが、粉製品は血糖上昇が早いです。
ご飯の前に野菜やネバネバ食品、繊維質の多い物を食べると、血糖値の上昇を抑制します。
そして発酵食品(酸っぱいもの)を食べて、腸内フローラを元気にして、基礎代謝を促進する事が大事です。
特に低体温の方は気をつけてください。
十二指腸の働きを良くする事も大事です。
十二指腸は鉄分、亜鉛、カルシウムなどのミネラルを吸収する場所です。
十二指腸のホルモン、インクレチン分泌も糖尿病には重要です。
インクレチン⇒膵臓のインシュリン分泌。
健康管理は、血圧、体温、食欲、快便、元気度、老化度などを考慮して、自分で実践する事です。
ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」
井草克一&仲みゆき
放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190821_Dr_K_Egao.m4a