夏は脳卒中が多い季節です。
私の知り合いでも夏に脳卒中で亡くなった人は数人います。
若い人では、40歳の男性で、脳卒中で倒れました。高血圧、頭痛で鎮痛剤を飲んでいました。
飲酒は毎日、肉、油物が好きで、ご飯や野菜、発酵食品は嫌いでした。
鼻血が時々出る様になり、注意したのですが言うことを聞きませんでした。
頭の中でブチッという音がしたと言って倒れました。(血圧が高くて鼻血が出たら要注意です)太い動脈が破れたら即死です。
昨年の日本人の死因の50%以上が3大疾患 癌、心臓病、脳卒中。
老衰も8%に上がりましたが、健康での老衰か否かは不明です。
夏と冬は脳卒中が多いですが、冬は夏の1,5倍と言われています。
最近は夏も増加傾向にあります。(エアコンで筋肉が緊張?)
動脈硬化を進行させる脳卒中の危険因子が4つあります。
「死の四重奏」高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満の4つは互いに絡み合って動脈硬化を進行させます。
これらが単独で発症した場合でも、動脈硬化の発症率は5~6倍になり、4つの条件がそろっている場合、発症率は35倍にも高まります。
1、生活習慣と「死の四重奏」
肉食、油物、甘い物、味付けの濃い物、便秘、過度の飲酒、運動不足、ストレスなどが原因
2、日常生活の注意
血圧など基礎疾患の管理。寒さと急激な温度変化に注意。夏のエアコンも要注意
過度のストレスを避ける「くよくよしない、気分転換」
過労に注意 睡眠不足、深酒もよくない
排便のコントロール。便秘しないように、繊維の多い食物を摂取する。
排便時にりきむと血圧の上昇から、発作につながる。
特にクモ膜下出血の20%は用便中に起きています。
食生活のアンバランスに注意 塩分の取り過ぎ、栄養素の偏りなど、
年に1回は健康診断を受け予防する。
血圧、検尿(腎臓病・糖尿病)、心電図、眼底(動脈硬化の進み具合)、血液(コレステロール・中性脂肪・尿酸・血糖)、体重、体温のチェック。
運動は血小板凝集能を低下させ、インスリンの感受性を高め、体重を減少し、HDLコレステロールを増やし、血圧を下げる効果があります。
★要注意の自覚症状・頭痛、鼻血、高血圧の3つがあればいつ死んでもおかしくないと思ってください。(病院で血圧のコントロールも必要な場合があります)
定期的に血圧測定をする事。自分の脈を毎日さわる。
脈が飛んでないか?間に弱い脈が無いか?冠動脈の血行不全や心筋の酸素不足の可能性。
時々脈を触っていると、異常に気が付く事があります。
特に体調不良の時は必ず血圧も測ってください。
血圧は首のコリなどでも10~20ぐらい上がる時がありますが、特に異常に高ければ直ぐに病院に行って下さい。
解離性動脈瘤など怖い病気もあります。
みなさんも血圧計を持っていなければ買ってくださいね。
ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」
井草克一&仲みゆき
放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190717_Dr_K_Egao.m4a