人間の食べ物は「植物と動物と塩と水」の組み合わせです。
その中で健康に良い食べ物とは何か?悪い食べ物は何か?を考えてみましょう。
カルフォルニア大学ロサンゼルス校の助教授「津川友介」助教授の著書「世界一シンプルで化学的に証明された究極の食事」があります。
健康維持のために果汁100%のジュースやβ-カロチン、リコピンなど様々なサプリを毎日飲む人がいます。生の果物を食べるのは健康に良いが、果汁100%のジュースは健康に悪い影響も出る事が立証されています。
また、β-カロチンやリコピンなど単体の成分が体に良いという科学的な根拠もありません。
フルーツジュースを沢山飲んでいる人は、糖尿病や肥満のリスクが高く、果物を食べている人は糖尿病や肥満のリスクが低い事が明らかになっています。
β-カロチンを含んだ緑黄色野菜は病気の予防に役立ちますが、緑黄色野菜からβ-カロチンを抽出したサプリを摂取すると膀胱癌や肺癌の発症率が高まるという研究報告があります。
本来の食品とは、全てそのまま食べる物で、一部の成分を抽出して食べる事はありません。
一部の成分を抽出する事で、他の有効成分が沢山失われてしまいます。
リンゴは食物繊維なども豊富ですが、通常市販のリンゴジュースは透き通っています。
サプリも一部の成分を使用した物より、全成分(食品全て)を応用した製品の方が自然の食品の栄養バランスです。
今月のプレゼントの舞茸活性粒も原料は乾燥舞茸をそのまま使用しています。
1瓶150g入りですが、1瓶作るのに1.5㎏の生舞茸が必要です。
食品は全成分を摂取するべきですが、一般的には主食のご飯や小麦粉は精米や精白した物を食べています。
白米や精白粉は、血糖値の上昇が早いですが、玄米や全粒粉は血糖値を上げにくいし、繊維質や様々な栄養素も含有しています。
以下5項目は津川先生の情報ですが、健康に良いか悪いかで判断すると、食品は5つのグループに分かれます。
1,健康に良いという事が報告されている食品・魚、野菜と果物、茶色い炭水化物(全粒穀物)、オリーブオイル(一番搾りのゴマ油)、ナッツ類。
2,健康によいかもしれない・ダークチョコレート(カカオ40%以上ですが多い方が良い)、納豆、酢、乳酸菌発酵食品、豆乳、お茶
3,健康に良いか悪いか不明・多くの食品
4,健康に悪いかもしれない・フルーツジュース、マヨネーズ、マーガリン
5,健康に悪いことが研究報告されている・牛肉、豚肉、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコン)、白い炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸
そして大事なのは調理方法。
炒め物、揚げ物などの高温調理はしない
(フライドポテトや野菜炒めでも発癌性物質アクリルアミドが発生します)
煮る、炊く、蒸す、140度以下で調理する事が重要です。
野菜炒めは弱火で蒸し焼きにする事。
炭水化物は玄米やパンの好きな方は、全粒粉の蒸しパンが良いでしょう。
病気の予防は和食。特に腸内細菌理論を考慮すれば、日本古来の発酵食品を種類多く食べる事。
食物繊維の多い根菜類やβ-グルカン、食物繊維が豊富なキノコ類、海苔やワカメなどの海藻類も毎日召し上がって下さい。
特に増加傾向の糖尿病や高脂血症の方は今日から食生活を食い改める事をお勧めします。
ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」
井草克一&仲みゆき
放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190710_Dr_K_Egao.mp3