好き勝手に物語を書くぞ~♪ -24ページ目

序章~プロローグ~102

今からしばらく前にさかのぼった時の事である。

部下からの連絡を受けてサタンが部屋に着くと、ダークエンジェルが

「…こ…ここは?」

と、辺りを見てぽつりと呟いた。
サタンは目を覚ましたダークエンジェルに近寄り、会話を始めた。

「どうやら生き延びる事が出来た様だな…。ここは俺達が住む魔界にある城の中だ。」
「…魔…界…?」
「そうだ。そして、俺はこの魔界を支配しているサタンだ。」
「サタ…ン?」

ダークエンジェルは少し様子がおかしかった。
しかし、サタンは構わずに話を続けた。

「お前にいくつか聞きたい事がある。お前はいったい何者で、何故そんな格好をしているんだ?」
「…私…?」
「そうだ。姿形は天使どもと同じだが、何故お前の翼は黒いんだ?」
「………。」

ダークエンジェルは下を向いて少し黙りこんだ後に、ゆっくりとサタンを見て口を開いた。

「…分からない…何も思い出せない…。」

そう言って、ダークエンジェルは両手で頭を抱え込んだ。

序章~プロローグ~101

「それで、俺は奴の生死を確かめる為に近寄って、息をしているか確認すると、弱々しい感じだったが、まだ息をしていた…。だから俺は奴を魔界へと連れ帰る事にした。あんな奴は、かなり珍しいからな…。そして、この城に帰って来た後、部下に治療をさせながら、とりあえず奴が目を覚ますのを待つ事にした…。ここに連れ帰ってからどれくらいの時間がたったかな…部下から奴が目を覚ましたと連絡が来たので、俺は奴の所へ向かって話をした…。」

サタンはルシフェル達にそう話すと、少し考え込む様に、ダークエンジェルとの会話を思い出していた。

序章~プロローグ~100

ルシフェルは一瞬後ろの扉に目を向けた後、サタンを見て

「ここまで案内してくれた彼奴の事だ…。魔神達に聞いたが、直接お前に聞けと言われたのでな…。」

と、言った。
サタンは『ふぅ。』と少しため息をついた後、

「なんだ、聞きたい事とは彼奴の事か。まぁ、いいだろう…話してやる。」

と言って、ゆっくりと語り出した。

「…どれくらい前になるかな…。お前達との戦いの最中の事だ。俺が戦場を見に行っていた時、湖の側で奴を見つけた。姿形はお前達と同じだったが、見た通り奴は黒い翼を持っていた…。だから、一目見たときは何か分からなかったがな。」

そう言うと、サタンは少し笑い声をあげて玉座から立ち上がり、近くのテーブルに置いてある酒をグラスに注ぎ始めた。
酒は赤い色をしていた。
どうやら葡萄酒の様だ。
部屋に葡萄の香りが漂う、そして一口だけ酒を飲むと、玉座に座って続きを話し始めた。