http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2005/50523a1.htm

平成17年5月23日

 当社は、地球温暖化防止に向けた取り組みとして、中米ホンジュラスの製糖会社3社(ラ・グレシア社、トレス・ヴァーレス社、チュンバグア社)が行うクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトから創出されるCO2クレジットを、2012年までに合計で約60万トン購入することとしておりますが(平成17年2月18日、お知らせ済み )、このたび、ラ・グレシア社のプロジェクトより、CO2クレジットを追加購入することといたしました。
 追加購入するクレジットは、ラ・グレシア社が既設のバイオマス発電設備(1.65万kW)に加え、2.2万kWの発電設備を増設することに伴い新たに発生するものであり、2012年までに合計で約26万トンを見込んでいます。

 ホンジュラスにおけるCDMプロジェクトは、製糖過程で発生するサトウキビの残渣(搾りかす)である「バガス」を発電用燃料に利用するバイオマス発電プロジェクトで、これにより、同国における化石燃料の消費量が抑制され、CO2の排出削減につながるものです。

  当社はこれまでも、地球温暖化防止に向け、原子力発電やLNG火力発電の開発、火力発電における熱効率の向上など、さまざまな設備面の対策によりCO2排出量の削減に努めているほか、「京都メカニズム」(注)についても、地球規模でのCO2排出削減に貢献し、設備面の対策を補完する重要な取り組みと位置付け、自主的かつ先行的な取り組みを進めてまいりました。

 当社といたしましては、本年2月の京都議定書発効ならびに4月の京都議定書目標達成計画決定を踏まえ、今後も、京都メカニズムを積極的に活用することで、環境保全と経済性を両立した環境経営に努めるとともに、地球規模での温暖化防止に貢献してまいりたいと考えております。

 なお、ホンジュラスにおけるCDMプロジェクトの概要 は別紙のとおりです

以上

(別紙)ホンジュラスにおけるCDMプロジェクトの概要

(注)京都メカニズム
   温室効果ガスの削減目標を国際協調によって達成するための「京都メカニズム」には、以下の3つの制度があります。
 
「クリーン開発メカニズム(CDM)」
  先進国と途上国が共同で事業を実施し、その削減分を投資国(先進国)が自国の目標達成に利用できる制度
「共同実施(JI)」
  先進国同士が共同で事業を実施し、その削減分を投資国が自国の目標達成に利用できる制度
「排出量取引」
  削減目標達成のため、先進国同士が排出量を売買する制度