私は悩んだ末、仕事で10年近く付き合いのある日本の方に電話しました。大学生のお子さんを持つ、子育て&仕事のベテランです。私の母というには若いので口には出しませんが、心の中で韓国の母扱いしている、優しく頼れる方。

「相談に乗ってもらいたいんですけど、今、いいですか?実は、まだ23週なのに、もう破水してしまって、赤ちゃんを助けるかどうかは親の意向だって言われて……、もうどうしたらいいのかわからなくて……」

途中から泣きじゃくってしまい、途切れ途切れでなんとか伝えました。夫に話して、受け止めきれてもらえなかったあれこれも全部。

彼女はしばらく言葉を失っていましたが、一生懸命に伝えてくれました。

「今ねりさんが泣いてるってことは、諦める選択をしたくないように見えますよ。まだ赤ちゃんが元気だから、受け入れられないってだけかもしれないし。話してくれたみたいに、いろんな心配があると思いますけど、いろいろ思い浮かぶことを今は整理だけしておいて、いざその時になってから決断するのでいいと思いますよ。赤ちゃんの状態も、ねりさんの状態もどんどん変わっていくんだろうから。」

「今決めなくてもいい」という言葉が目から鱗であると同時に、取り越し苦労しがちな自分の性格を再認識させられました。そうかもしれない……と。