国際ロマンス詐欺の被害に遭われた方(送金していない方を含む)は、相手を「一人の人」として見てしまいがちです。しかし犯人たちの多くは、組織犯罪です。

 

SCARS(Society of Citizens Against Romance Scams)で掲載されていた組織図をもとに、お金の流れと指示の流れを図にしてみました。

 

国際ロマンス詐欺被害者の45%は、自分を騙した相手は一人の人だと信じています。しかし国際ロマンス詐欺の90%が組織犯罪です。

 

犯罪組織はお金のやり取りやスクリプトの作成、カモリストの管理などの担当部門を持ち、被害者(クライアント)の担当はグループで行ないます。時々英語のレベルが変わったり、性格が変わったことがあると仰る詐欺被害者の方々がおられます。それもそのはずでしょう? 複数の人物が一人の人物を演じているのです。コピペだけで進行するメールベースよりも、最近はスマホ使ったチャットのほうが多いのです。そうすると、チャットでタイプする人の性格が出てきますから、複数の人格があることは、相手の性格や言葉遣いに敏感な人なら気が付くでしょう。国際ロマンス詐欺の被害に遭った方(送金までしてない方も)、是非相手とのやり取りを振り返ってみてください。組織犯罪だという形跡が、どこかにあったのではないでしょうか?

 

組織犯罪を成功させるには、組織の成員の教育も必要です。このような詐欺団は10代の若者を訓練して詐欺師に育て上げる。ガーナには詐欺師になるための教育をしてくれる学校があるそうです。

 

外部とのネットワークも構築します。例えば送金先の銀行口座の持ち主。それは口座貸し業者もいるでしょうし、相手を疑わないで深みにはまった被害者もマネーミュールにさせられます。それら外部共犯者たちとの関係も管理し、彼らを通して足が付きそうなときはすぐに切り離す。末端の共犯者であるマネーミュールは一番見つかりやすいところにいます。被害者が警察や銀行に通報することで、マネーミュールの銀行口座が凍結されたりするのです。

 

 

 

 

参考資料:

RSN by SCARS. The Level of Professionalism in Nigerian Scammers Today. 

http://romancescamsnow.com/dating-scams/all-posts/ (viewed 2018.8.31)