07月30日、会津駒ヶ岳に登る(1/1) | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

2022年夏の県外(尾瀬・南会津)遠征の山行記録紹介です。

一日目は会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)です。

 

■見所
★会津駒ヶ岳
百名山の一峰である会津駒ヶ岳。
尾瀬の北側の玄関である桧枝岐村(ひのえまた)の西側に位置する標高2133mの山である。
福島県第2位の標高を誇る山である。
山頂部から中門岳(2060m)にかけて広大な湿原が広がり、多くの池塘と高山植物が見られる。
なかでも、ハクサンコザクラはこの山を代表する花で、7~8月にかけて湿原を飾る。

 
■マップ
(1)ガイド情報

(2)今回のコース
往路:赤、復路:青、重複:紫


■天気図
(1)てんくら予報(会津駒ヶ岳)

(2)てんくら予報(桧枝岐村)

(3)当日の天気図


 
■本日のデータ
・暦(甲府):日の出04:40~18:49日の入(日照14:09)
・Start/Goal地点=滝沢登山口

※詳細データは以下の通り


■実走報告
(00)滝沢登山口前駐車場
03:05、自宅を出たのが7/29の21:14なので、ほぼ予定通り6時間で登山口駐車場に到着した。
駐車場には既に多数の車が駐車していた。上から順番に埋まっていたので空いている場所に停めた。
車のキーをオフすると、真っ暗闇になった。外に出てみると全く光がない状態で平衡感覚がおかしくなる。
でも空を見上げると物凄い星の数で明るい。不思議なコントラストだった。
サンルーフの車だったら相当楽しいだろう。
車に入りシートを倒して仮眠しようと目をつぶると、ひっきりなしに後続の車が上がってきて行ったり来たりを繰り返していた。
ウトウトしかけたところで、両脇の車のドアの音で目が覚めた。
4時過ぎでまだ薄暗い中、ヘッデンを付けてお隣さんたちは出発していった。
私も朝食のおにぎりを食べて準備を始めることにした。

(01)山行開始
04:48、駐車場を歩きながら車の台数を数えると私の車は16台目。
登山口に近いスペースに停められるのは20台くらいまでなので、それ以上になると路駐や、下がった場所のコーナーの場所を探して停めるようです。


04:53、滝沢登山口に到着。ガイド本でよく見る階段になった登山口の前に立つ。


急登が長く続くというので少し緊張した。

(02)急登
登山口が標高1096m、駒の小屋が標高2055mですので標高差は959m。
途中の標高1670mにある水場が一応区切りとなる。
水場まで急登が続いて574m、水場からでも385m登る。
水場に到着した時の状態で苦しくなければいけるのではないかと考えた。

考えは少し甘かったようだ。
自分では普通、いつもより抑えたつもりだったが、標高1300m付近にある大きな倒木で一休みした時、時間を確認して頑張り過ぎを知る。顔から噴き出す汗も物凄い。(これはヤバイ)
前後するハイカーよりやや進みを遅くしたのだが、自分のペースより明かに早かったようだ。
しかも、最近の雨続きでトレーニング山行も一月全くしていなかったので、息が上がっている。

※「地力」と「地足」
私には「地力」と言うか「地足」(じあし)がないので、山歩きを休むと直ぐ筋力が衰えてしまう。
50代の頃は毎週のように丹沢や箱根に自転車で通っていたため体力に不安を感じることはなかった。
(体も自然にシェイプされて30代の頃の体重に絞れていた)
60代になると、同じようなことは出来ません。死んでしまいます。
自転車に乗らなくなり、丹沢通いもしなくなったら、以前のただのデブに戻っていました。
(ToT)悲しい
 

↓標高1400mくらいにもう一つ大きな倒木あり。休憩にどうぞ


(03)水場
06:39、水場の表示を確認して、バックパックを降ろした全解放休憩をする。

後から到着したハイカーと暫く水場に留まる。
水場へは、復路で立ち寄るつもりなのでここではスルー。

(04)続・急登
水場の後の登山道は、水場までとはちょっと違う道に感じる。
急登ではあるものの絶妙のコース取りで登っていく。




(05)休憩用ベンチで最初の痙攣発生
08:09、急登が収まったところで前方を望むと小さく駒の小屋が見えた。

右側に休憩用のベンチが見えたのでバックパックを降ろして全解放休憩。

そしたら速攻で両太ももとふくらはぎから悲鳴が上がった。
体の位置を変えようとして足に力を掛けたら痙攣した。ふくらはぎと太ももに交互に激痛が走る。
私は全く動くことが出来ず、痛みが収まるのをじっと待った。

(06)駒の池前ベンチ

ベンチの位置から駒の小屋まではわずかな距離ですが、思ったように足が出ません。
痙攣予備軍のプレッシャーで、そろりそろりと進むのがやっとです。

歩みが遅いと普段見落としてしまうような花に目が行った。

09:11、駒の小屋手前の駒の池ベンチに到着。
はぁはぁ言いながらベンチに座っていると、登山口で少し前にスタートした女性のグループが駒の池の向こうから戻ってきた。
確認はしないが確実に会津駒ヶ岳山頂は行っている。中門岳まではどうか分からないが、女性グループの後から来たハイカーは見覚えがある。駐車場で私のすぐ隣に停めたカップルだった。彼らは中門岳まで行っただろうか?。

私はまだ会津駒ヶ岳の山頂まで到達していない。
こんな朝早くから絶望感を感じるとは思わなかった。
でも、それが現実。
↓駒の池、奥に見えるのが会津駒ヶ岳の山頂部。


(07)会津駒ヶ岳山頂
駒の池前ベンチで20分休憩して歩き出す。
痙攣は収まったようだが、無理はしない。
ゆっくりと登ってゆく。

↓コバイケイソウ

↓これは何でしょうね

↓燧ヶ岳がきれいに見えました


09:41、駒ヶ岳山頂と中門岳への側道分岐に到着。
当初の予定では、中門岳に先に行って戻り道の途中で駒ヶ岳の山頂に立ち寄るつもりだったけど、中門岳には行けそうにない。
ここは確実に会津駒ヶ岳の山頂をゲットしようと思う。
山頂へ向かう。


09:49、会津駒ヶ岳の山頂に到着。

山頂にいた別のグループの方に写真を撮ってもらう。
ありがたい。

会津駒ヶ岳の山頂は言われる通り、あまり眺望が良いわけではなかった。

山頂で見える様子を撮影して、中門岳方面の道を進む。


(08)残雪
10:00、目の前の視界が開けた。
中門岳に続く、稜線部の道が見えた。

素晴らしい。
確かに「天上の楽園」みたいである。
いつも通りなら絶対中門岳まで行きたい所だが、足の爆弾がいつ破裂するか分からない今では無理は出来ない。
明日も明後日も山歩きがあるのだ。

前方を望むと残雪のところに立ち止まるハイカーが見える。
「残雪まで行ってみよう」
雪国生れながら、雪が嫌いな私としては残雪ならいいだろう。

ゆっくりと歩き出すと、木道脇に可憐な花々と頑張る虫たちを見た。
短い夏を必死に過ごしているのだろう。

↓振り返って駒ヶ岳山頂

↓尾瀬方面の山々


10:09、残雪に到着。
到着してみると、それほど感激はしない。
むしろ、その先に見える道の先がどうなっているのか気になる。

少しずつ進んでいく。

中門岳が見えたところで折り返しをどこにしようか考えた。
途中に見える休憩ベンチで戻ってくることにした。

木道の途中で見えた紫色の可憐な花の群生、これがハクサンコザクラみたいだ。



(09)休憩ベンチ
10:15、休憩ベンチに到着。
昼食はたくさん持ってきたけど食欲は全くない。
おにぎりも菓子パンもあまり食べたいとは思わないが、なにか食べないと下りのエネルギーが心配。
ジャムパンを食べて、その後はゼリー状のエネルギー飲料を飲んだ。
これが飲み易かった。食欲が湧かない時は良いみたいに思えた。
元気を取り戻したところで戻ることにする。

↓ベンチから見る夏の雲


(10)駒の小屋戻り
10:45、休憩ベンチを後にする。来た道をゆっくりと戻ってゆく。


11:00、駒ヶ岳山頂と山頂を迂回する側道の分岐を通過する。戻りは側道を進む。


11:06、もう一つの山頂と側道分岐前を通過する。

11:08、駒の小屋が見えた。

11:15、駒の池に到着。

駒の小屋のトイレを利用して、小屋で飲み物を調達。
再び駒の池前のベンチで小休止。山の上で飲む飲み物は皆美味しい。
一息つく。
駒の池を出てからここまで足の痙攣は起きていない。
(下りは何とか、持ち応えてくれ)
と願いつつベンチを離れる。


(11)下り始めで痙攣
小屋の先の下りで願いは打ち砕かれた。
下りの筋肉は上りとは違うようだ。木道上で太ももの痙攣が発生。ふくらはぎも攣りそう。
絶体絶命で暫く動けず。
後から来たハイカーには奇妙に見えただろうが、当人は必死だった。
変な格好でも、必死に筋肉が攣らないように収まるのを待った。
(ふぅ)(⌒。⌒)
追い越して行くハイカーのスピードを見ると、速い。
(そうだよなぁ)
何とか収まったところで歩き出し、下りが一旦収まるところにある休憩スペースで再び休憩。

ここでも悶絶してしまったが、無理は禁物。
まんじりと時間が過ぎるのを待つ。

12:11、足の状態が落ち着いたのでやっと歩き出す。
始めはゆっくりとあまり力を入れずに、徐々に慣れていく感じ。
下りは良いみたい。

(12)水場
12:49、水場に到着。

水場は少し離れたところにあり道は悪いらしいが、清水は魅力だ。
明日の水にどうしても補給したいので水場に行く。

数分下ったところと言われているが道は確かに悪かった。
それでも水は冷たくておいしかった。
持参したペットボトル6本全部に清水を入れた。


(13)登山口戻り
13:17、水場を後にする。

ここから600mの急下りである。


あまり無理をせず下る。
前を歩くハイカーが見えてしまうと困る。
プレッシャーは与えたくないが、追いつくと道をゆずられる。
張切りたくないが、この時だけは勢い良く歩く。
(ふぅ)(⌒。⌒)
「丸太(倒木)が見えたら登山口は近い」
心の中でつぶやきながら歩く。
二本の大きな倒木を通過する、もう登山口は近い。

14:12、特徴的な階段が見えた。

14:13、滝沢登山口に戻ってきました。

下りは歩き出して足が持ちました。良かった。

(14)駐車場戻り

14:16、駐車場に戻ると車が激減してました。
私の車の両側は、当然ありませんでした。
夏の陽ざしは暑いので、暑くなる前に歩き出し早目に下山するようです。

(15)燧の湯
駐車場での着替えは靴の履き替えのみ。
着替えずにすぐ車に乗り込んで駐車場を後にする。
向かうのはJAの給油所。桧枝岐村にある給油所で満タンにすれば、もう自宅に帰るまで給油する必要がないのです。
林道をゆっくり下ってゆくと、路駐した車の脇で着替え中のハイカーを見た。
路駐は結構長かった。

給油は16.5Lでリッター160円だったけど全然高いと思わなかった。むしろ安い。
給油を完了したら日帰り温泉に向かいます。
給油所近くの駒の湯に行くと、なんと受付が13:30で終了の表示。
誰が入るんじゃと毒をはきながら「燧の湯」へ向かう。

無事に入浴に成功。
さっぱりして気持ちが楽になる。

(16)夕食は一道へ
温泉を出たところで15:43。
今日の夕食は、随分離れた古町にある中華料理屋で取る。
車で26km位走るけど、燃費が良いし道も快適なので気にならない。
このお店の営業時間は夕方17時から22時と遅い。


17時ちょっと前に到着したので車で開店を待っていると17時前に店の御主人に手招きされた。
一番乗りで店に入る。
お店は母屋の方と思ったら、張り出した倉庫のような小さな離れだった。
テーブルが2つとカウンターのこじんまりした店構えだったけど、団体用には別にあるのかもしれない。

私は肉が食いたかったのでチャーシュー麺と焼き餃子(5個)を頼んだ。
頼み終わったところでドアが開き若者二人が入ってきた。
彼らは海老あんかけラーメンと焼き餃子を注文していたよ。
一人は大盛りでした。
ボリュームあるものを頼んで食べ切れるか最近自信がなくなったので、大盛りは頼めないな。
若者の食欲が羨ましい。

↓チャーシュー麺と焼き餃子


麺が平たくて中太で、この界隈のそばである裁ちそばみたいな感じの麺でした。
餃子は家庭の手作り味と言う感じ。
おいしく頂きました。


(17)夕食の後は2日目のために平ヶ岳登山口へ
夕食後は、来た道を戻り桧枝岐村を通り過ぎ御池を過ぎて国道352(R352)のくねくねした山道をひた走る。
目指すは平ヶ岳の鷹ノ巣登山口駐車場。
到着したら寝るだけである。
R352の走りにくさはすごい。所々でセンターラインがない一車線になるのだが、みんな急カーブなので対向車が来ないことを祈りながら走った。車幅のあるSUV車が対向だと確実に衝突するだろう。
こんな道を外套もない夜に走りたくないと思った。


■感想
本日の感想は?
満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー ̄)
満足2つです。
 
足が痙攣してしまってその場に留まる時間が長すぎた。
それで中門岳まで行けなかったのが心残り。
ただ、だからと言って再トライをするつもりはない。
天気が良かったので山の良さは十分理解出来たので満足です。
まだまだ実力が足りないということを認識できたのでこれからの山行に活かしていきたいと思います。
有意義な山行になりました。

スケジュールを比較すると予定通りのように見えるが、実際には中門岳まで行ってないし、休憩時間はほとんど足の痙攣が収まるのを待っていた時間である。

山行中に足攣りが起きないとしたら、滝沢口から駒ヶ岳と中門岳の縦走ピストン時間は7時間が平均的です。(休憩1時間含む)

歩くのが早い人は5~6時間。トレランナーだと3時間と言う人もいる。
なので予定の9時間と言うのは大分余裕を持った計画だったんですけどね。私の体が音を上げてしまいました。

 
ではでは(⌒O⌒)






●なるべく地場を利用
飲み物などは現地で購入すると法外に高い価格になるので持ち込みはしょうがない。
ただ、夕食や昼食用の食材の購入は現地調達を心掛けた。
何もかも持ち込みでは現地に貢献しないので少しでも現地でお金を使うよう心掛けた。
なので夕食は現地の店か、間に合えば道の駅の食堂を利用。
翌日の昼食などは現地のスーパーで調達した。
山に登ったら近くの日帰り温泉に毎日通う。
桧枝岐村にはスーパーも中華料理屋もありませんが、車で30km位走れば色々ありましたよ。

●昼食は、おにぎりよりエネルギー補給ゼリー
私は、「昼食にはおにぎり、行動食には菓子パン」が良いとずっと思ってきた。
でも暑すぎると、おにぎりが飲み込めない。菓子パンでは食欲がわかない。
そんな時役に立ったのが、ゼリー状になった飲料タイプのエネルギー補給食だった。
これなら、歩きながらでも摂取できるし、食欲がなくてもなんとか飲み込める。
欠点は少し重いことと値段だが、色々ピンキリで選べるので自分で探すのが良いでしょう。


(⌒_⌒)v