シダンゴ山頂上部の眺望と宮地林道で田代へ下った様子を報告する。
朝の天気予報では雨は夕方からであったが、昼過ぎから怪しくなり田代橋へ着いた時には本格的に降り始めた。予定したコースの後半(松田山部分)はあきらめて帰ることにしました。
桜が咲き出す4月頭は毎年天候に悩まされる。
■見所
★虫沢林道
松田町寄(やどろき)地区の虫沢から秦野峠を結ぶ連絡型の県営林道。
距離は7.64km。
道は主要部分が未舗装のダート道で、虫沢ゲート及び秦野峠から1kmほどのみ舗装されている。
★シダンゴ山
丹沢の南端に位置する標高758mの山。
山へのアプローチは登山道(階段多し)がしっかりあり、登山技術も要らず、2時間以内で登れる。
ファミリーハイクよし、陽だまりハイクよしの登山初心者用の山と言われている。
●シダンゴ山の由来(簡単に言う)
大昔に、この付近では仏教を仙人が伝えていた。
この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起ったといわれている。
シダゴンが変化してシダンゴウ(震旦郷)となり仙人の住む山→シダンゴ(ウ)山となったという。
★宮地山
松田町寄(やどろき)地区の宮地にある標高512mの低山。
人里である田代向(たしろむかい)からシダンゴ山に向かう途中にある。
宮地山とシダンゴ山の間には遊歩道があり、ハイキングコースとしては2つの山をつなげて歩く場合が多い。
また、宮地山とシダンゴ山の間にもう一つ名無しの山(588m)が実際にはあるのだが、大抵は無視されている。宮地山には見るべきものはない。
★宮地林道
宮沢山入口を起点とし、シダンゴ山と宮地山の遊歩道の途中で送電線を通過する辺りまで続く林道。
登山者は遊歩道を利用する場合が多く林業用に使われる。
■マップ
今回の走行ルートを示す。
(1)全体
■実走報告
(⌒_⌒)v いぇ~い!
シダンゴ山の登頂から続く。
(07)シダンゴ山-山頂
12:48、シダンゴ山の山頂に到着。
杉の森を抜けて一気に周りが明るくなる山頂部は広い広場になっていて、石の祠がある。
小さな石のお賽銭箱まで用意されている。まさに神社。
広場の周りは360度さえぎる物もなく人の手で植えられたアセビが囲んでいる。
祠の横に大きなテーブルが1つあるだけなので、基本的には草地でくつろぐ事になる。
当日はイマイチな天気予報のためか登山者は中年夫婦の一組だけでした。
天気が安定して暖かくなればにぎわう事でしょう。
まずは360度の眺望を楽しむ。
あいにくの曇り空で、遠くの景色がぼやけてしまうのが残念ではあるが、それでもよく見える。
確かに素晴らしい。
↓それではスタート(相模湾から右へ視点一周)
何度も確認してしまったのは、江の島の大きさである。
とてもハッキリと、近くに見えるのです。
相模湾の鎌倉方面で海に飛び出しているものは江の島以外ないのですが、それにしても凄く近くに見える。
シダンゴ山は、後ろが秦野峠なので山の奥と思ったのだが、平野部に凄く近いところであった。
夢中で撮った画像を自宅でじっくり見ると、普段よく走る場所がたくさん確認できた。
この山から眺望は一度試される価値はあると思いますよ。
360度撮影を2回やってしまいました。(サイズを変えて2周しました)
★表丹沢の山並みが素晴らしい
普段は、明神林道など南足柄から対面で見ることが多い表丹沢(大山やヤビツ峠方面)
をちょうど横から眺めてみたのだが、実に良かった。
大山は丹沢のはずれなので横から見ると山並みの途中に過ぎない。
この丹沢主脈が秦野で平野になるまでが長い指のようで、尾根と尾根の重なりが素晴らしい。
丹沢は高い山はないのだが、山並みが実に美しい。
↑中央やや右側の三角が大山
↑尾根から平野部にかけてのラインがきれい
(08)遊歩道
13:30、下山を開始する。私にしては珍しく長居をしてしまった。
先着の登山者は、既に山頂を離れてしまい、山頂は独り占め状態。
会話がなくても景色が良いとそれだけで時間が経ってしまう。
まだ居られそうだが、次の予定もあるので降りるとしよう。
途中に置いたプレスポを回収すべく、上った階段ではなく細道の遊歩道を歩く。
大きくひらがなの”く”の字のように続く道を歩くと、思った通りマイチャリの前に着いた。
次回は、必ずプレスポを頂上に上げようと思う。
13:40、秦野峠宮地山分岐に戻り、今度は宮地山方面に進む。
細道は遊歩道で、そのまま宮地山に続いているという。
細道を進むと林道のような広い道に出る。
整備中なのでしょうか?道には土砂流出防止用に一定間隔で木材が敷かれていた。
今回は天候もよろしくないので宮地山へは行かずに宮地林道で田代橋へ向うことにする。
(どうも宮地山の山頂部は見るものがないらしいのでパスする)
13:55、送電線の鉄塔が見えたところに道しるべがあった。
ここが宮地山への遊歩道と宮地林道の分かれ目である。
見えた光景は予想した道とはあまりにも違い笑うしかないものだった。
(09)天下御免の向こう傷
「何なんだ、この勾配は」 ( ̄□ ̄;)
遊歩道の先を見るためにちょっと歩いたので、いきなり突入しなくて良かった。
もの凄い勾配のコンクリート道だ。
あきらかな道路の設計ミスでしょうね、強引につないだらこうなりましたみたいな感じです。
恐ろしいので、当然歩いて降りましたが、若ければ乗って降りるかな、ブレーキが相当減りそうだ。
何故だろう、Googleマップでその場所を見た感想が
「パッ!(額を指で押さえる)天下御免の向こう傷、パッ!早乙女、主水介!」
(昔漫才師の西川のりおさんがよくやった旗本退屈男のものまねギャグです。
「パッ」が入るところがミソ)
まさに、額についた三日月の向こう傷ですよね。
Googleマップの写真モードで解像度を上げていくと、ハッキリと分かります。
これを知ってしまうと、この周辺の地図の見方も変わってしまう。
これまでは、田代向から虫沢林道を目で追い秦野峠周辺を見ることが多かったのだが
これからは、宮地林道の向こう傷をまず見てしまいそうだ。
(10)宮地林道
その後コンクリート舗装の道に合流。
合流した本線は、その先で通行止めになっていた。
ロープによる簡易な通行止めなので、ちょっと先を確かめに歩いてみた。
コンクリート路面だが急坂が続く。
ハンターに打たれた訳ではない(ハンターが残すはずはないので)とすると一体何があったんだ。
これにはビビッた。
この先の進入は止めておこう。又の機会に考える。
この後の宮地林道は、オフロードながら鋭い落石もなく、単なる砂利道のように走ることが出来た。
宮地山入口が林道の起点であるが、車両進入禁止用のポールがあるだけで林道ゲートはない。
(11)田代橋
田代橋に戻ったところで雨が持続的に降り始めた。
回復は見込めなさそうな勢いなのでこの後の予定は中止して帰る道を選んだ。
(12)帰り道
朝上ったK710を一気に下ります。雨はまだ強くないのだが、下りが強烈でR246に合流した時点で既にずぶ濡れになっていた。
こうなると、多少雨が強まろうとどうでもよくなってしまう。
14:46、寄入口でR246に合流、朝来た道を戻って走る。
16:40、帰宅。
往きも帰りもほぼ同じ時間でした。
■本日のデータ
・出発時刻-到着時刻(実時間)=08:20-16:40(08:20)
・乗車時間=05:20:54
・距離=94.58[km]
・AVE=17.6[km/hr]
・Max=54.2[km/hr]
・累積走行距離=910.0[km]
■感想
満足( ̄ー ̄)、満足( ̄ー
途中から雨のため予定した課題の半分だけ消化できました、満足1つ半です。
・見所の感想
シダンゴ山の山頂から見た表丹沢の山並みは抜群に良かった。
山頂から宮地林道を経て宮地山入口まで、まったく眺望は期待できません。
道しか見えません。皆さんが仰るとおりで山頂とは大違いです。(歩きたいとは思いませんね)
・道路の印象
宮地林道は傾斜があり宮地山入口からなら全線上りになる。今回はシダンゴ山からなので全線下り。
遊歩道がシングルラインの道のように思えるし、宮地林道はほとんど未舗装のダート道。
丈夫なタイヤなら問題なく走れるでしょう。(マラソン級で十分OK)
23Cの街乗りタイヤでは乗れない道です。
・走りの印象
遊歩道から宮地林道はチャリなら下りが良い。
遊歩道は登山者が居なければ乗れる道ですが、所々に段差がありますので無理せず押し歩きを薦める。
■全体の感想
今回は走りを楽しめる林道でした。
シダンゴ山だけだと自転車メインの者には面白味はないです。
入りは虫沢林道を林道ゲート側から入り、5km先の登山道からシダンゴ山へ。
チャリは秦野峠宮地山分岐で停めて良い。帰りは今回の遊歩道から宮地林道でもよいし、
虫沢林道に戻り秦野峠林道で寄沢を回って三廻部林道やK710でR246を目指しても楽しいでしょう。峠から丹沢湖も回れますのでいろんなコースを考えられるでしょう。
ではでは(⌒O⌒)
■参考URL
※1.シダンゴ山
http://yuhoyuyu.sakura.ne.jp/course/cn110/index.html
※2.2007/1/14シダンゴ山~高松山
http://senboku31.web.fc2.com/HP03-hiking/HP03-058-sidanngo/HP03-058-sidanngo.html
※3.転がる記: 玄倉林道 ・ 仲ノ沢林道 ・ 秦野峠林道 ・ 虫沢林道
http://korogaruki.blogspot.jp/2011/12/blog-post_13.html
※4.[PDF]虫沢 - 神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/685581.pdf
↑虫沢林道の「事後評価調書」だそうです。開設機関や費用が出ていました。
※5.04月12日 春の山歩きサイクリング(6)-松田山、高松山そして虫沢林道の巻き(3林道編)
http://ameblo.jp/binetu-chunen/entry-11826718516.html























