07月06日 犬越路越えとキタタンのつわもの達の巻き(1/2) | Cycling Wonder

Cycling Wonder

プレスポで行く神奈川の道

ツーリングや林道走りが好きな神奈川の自転車乗りなら大抵一度はやっている、犬越路(いぬごえじ、いぬこしじ)越えをしたので報告します。
犬越路トンネルを境に報告は2回に分けて行います。

 

■梅雨の晴れ間の貴重な日曜日。
週末も雨とすっかり諦めていたのに、土曜の昼の天気予報で「明日は晴れ」だと知る。
「えーうそー」あわててパソコンで確認「ほんまや」
丹沢に行くぞ!
ここまではいい、「さて、どこに行くかな」
行き先選択で困ってしまった。
今週はずっと、白石峠の研究で、自転車では越えられないと言うのが分かった程度で
さしたる成果はなし。
準備不足なので候補は2つ。
①丹沢湖北2コース(犬越路越え)
 犬越路林道→トンネル→神之川林道→K76→R413道志道
②丹沢湖北3コース(下棚・本棚)
 パンフレットで知ったのだが、滝を見に入山する場合は、西丹沢自然教室に登山届けが必要みたい。
 
①は距離が長く、ネットを探しても最近の報告がない。輪行と組合せて藤野から谷峨方向が多い。
②は雨の後なので、水量は申し分ないが、簡易橋があると流されていたりしないのか、ちょっと不安。
登山届けがいるというのは、やっぱり登山?お気楽ハイキングする場所じゃない?
雨が止んでも、水かさが減らないこともありえる。
現地で「危険」となる可能性は②が高い。①にしよう。


■見所
★中川の箒杉(ほうきスギ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E3%81%AE%E7%AE%92%E3%82%B9%E3%82%AE
中川地区に生育しているスギの巨木で、推定の樹齢は2000年以上といわれている。
1934年(昭和9年)に国の天然記念物に指定された(指定名称は箒スギ)。
樹齢もさることながら大火と土砂崩れという二度の災害から付近の住民を守った逸話があり、地元の人々から崇敬されている名木である。
  
★犬越路(いぬこえじ、いぬごえじ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E8%B6%8A%E8%B7%AF
丹沢山地西部、神奈川県相模原市緑区と足柄上郡山北町の境に位置する、標高1,060mの峠である。
歩く場合は、東海自然歩道となるが、この道は通行禁止ではない。
道路上は、丹沢湖と道志を結ぶ神奈川県最長の県道K76の途中なのだが、犬越路の周辺だけは整備放棄された区間となっている。(車とバイクでK76を全線走ることは出来ません)
有名なのは犬越路トンネル(800mと長いです)。このトンネルを境に、丹沢湖側を犬越路林道と言い、道志側を神之川林道(かんのがわりんどう)と言う。
  
  
■テーマソング
今回のテーマは和楽器。
★篠笛 もののけ姫
http://www.youtube.com/watch?v=3jRcPA2KlQY
 
★狩野泰一 Yasukazu kano 『Amazing Grace』 篠笛
http://www.youtube.com/watch?v=d37M1SNgJTw
↑横笛を篠笛って言うんですね。お祭りのお囃子が好きだなぁ
 
★Japanese traditional music - "Spring Sea" 尺八 & 箏 - 春の海 shakuhachi & guzheng
http://www.youtube.com/watch?v=xKcWdwzUCH0
↑この尺八演奏が一番だと思います。
 
★和楽器バンド / 千本桜
http://www.youtube.com/watch?v=K_xTet06SUo
↑和楽器と言いながら普通のドラムに、エレキベース。
  
■マップ
丹沢湖から月夜野までのマップを示す。

Map01
↑中川
Map02
↑箒杉
Map03
↑犬越路林道
Map04
↑神ノ川林道
Map05
↑道志道
 
■予定
(01)R246を西走して山北(高松山入口手前)でK76に分岐。
(02)鞠子橋の分岐でK76からK727に移る。酒匂川の左岸を遡上して川西橋で再びK76に合流。
(03)神尾田トンネルを通り丹沢湖を縦に抜ける。
(04)K76を道なりに進み、中川温泉、箒杉を通過して西丹沢自然教室を目指す。
西丹沢自然教室に用事はないけれど、立ち寄って見学する。
(05)さらに道(K76)を進み、バウアーハウス・ジャパンというキャンプ場近くの林道分岐を曲がる。
(06)犬越トンネルまでを犬越路林道で行く。トンネルを抜ける。
(07)神ノ川林道で神ノ川キャンプ場まで下り道志道を目指す。
途中でエビラ沢の滝を見る。
(08)月夜野又は青根でR413道志道に出る。
(09)道志道を三ケ木方面に走り、牧馬峠分岐付近で鳥屋方面に向かう。
(10)鳥屋から宮ヶ瀬湖を抜けて土山峠を下る。
(11)尾崎で帰路のルートを選択。小鮎川、玉川どちらでもよい。
(12)用田辻からはいつもの道(K22長後街道)で帰る。
  
  
■実走結果と感想
本日の感想は?
満足( ̄ー ̄)満足( ̄ー ̄)満足( ̄ー ̄)
満足3つです

 
そして疲れました。
日曜日だったので、翌日からの仕事を考えて、帰って風呂入って、夕飯食べて、すぐ寝ました。
(眠くて起きていられなかった)
  
  
■実走詳細
(01)自宅から丹沢湖まで


01-01
出発は06:00。

前回の感覚で丹沢湖まで3時間30分。
林道手前の西丹沢自然教室までを4時間と予想。
林道から道志道までを4時間と見込んでいる。
犬越路トンネルまで2時間、神ノ川林道も2時間。
道志道まで8時間、帰りは3時間で見積もり11時間。
陽が長いとはいえ、朝は早く出ないとね。
もっと早く出たいところだが、良しとしよう。

01-02

大山は雲の上
01-03

新善波トンネルを抜けたところ

01-04

頭高山

01-05

R246から足柄方面を望む

01-06

御殿場線の向こうに見えるのが大野山

 

08:26、R246からK76に分岐、高松山入口近くのトイレで給水休憩。
01-07 01-08

 

08:55、鞠子橋でK76からK727に移る。
01-09

01-10
新鞠子橋。このローディは速い。
01-11
鞠子橋K76から川西線K727
  
09:01、K727川西線からK76に再合流。
道の駅「山北」を通過。ローディがたくさんいました。
何かの団体(チーム)なのか、それとも日曜の朝はいつも多いのでしょか?
(ローディの方達は集まるのが好きですね)

01-12
K76に再合流
01-13
不老山
01-14

丹沢湖方面

 

09:25、神尾田トンネルを抜けて、丹沢湖に到着。
ほぼ見積もりどおりの到着時間。

01-15 01-16

神尾田トンネル手前は○輪っか舗装の急な上り坂になっている。

 

※太目のローディと抜きつ抜かれつ
K76に入ってすぐあたりからちょっと太目のローディが視界に入りだす。
私の場合、上り以外ではローディを抜くことはない。平地ではロードバイクにスピードで敵いませんので。

 
しかし、太目のローディは視界から切れていかない。
「困ったなぁ」変に追い越してむきになられるのも困る。
ゆるいけど長い坂道に来た所で一度抜き、むきにならない人と分かる。(相当上りはつらそうだった)
不老山の写真を撮っている間に追い抜かれるが、
「神尾田トンネル手前の○輪っか舗装の上り坂は大丈夫か」
と、心配する余裕があった。
○輪っか舗装が始まる前で再度追い抜き、トンネル分岐の所で写真を撮るも、ついに彼の姿を見ることはなかった。


(02)西丹沢自然教室まで
丹沢湖を南北に突き抜けて先を急ぐ。
道はK76の一本で迷うことはない。

02-01
永歳橋渡った所、世附は左、中川は直進。
02-02
中川橋
02-03
中川温泉郷入口、意外と狭い。

02-04 02-05
中川温泉の川向こうにはがけ崩れ跡が多数。ちょっと怖い土地。
  

10:00、中川の箒杉に到着。
遠くからでも、はっきりと分かる。威容な姿でした。
見えてしまったからには立ち寄らないとね。
当日は、地元の方が回りの草刈をされていた。

02-06
中川の箒杉。
02-07

02-08
太くてデカイです
  

本当に太い。
近くによると、普通の杉の幹のような枝が切り取られているのが見えた。
やはり、人の手がいくらかは入らないと木も弱るんですね。
杉を見る以外にやることがないので、滞在時間は短い。

 

K76に合流後、上り坂は続く。
河内川を挟んで対岸に2つほどキャンプ場を通過する。

02-09
ここで迷いましたが、右の橋を渡るのが正解。

 

10:20、西丹沢自然教室に到着。
緑色の屋根が特徴、ブログ等でよく見る建物である。
思っていたより小さく感じる。

02-10
西丹沢自然教室
02-11 02-12
ここから、橋を渡り西沢へ(下棚・本棚)
  

”登山届けはだしましたか”というお知らせが目に入る。

 

さすがに「犬越路を越えるのでも要ります?」なんてことは聞きません。
そんな野暮なことはしませんよ。
どんなところなのか建物内を一通り見学して外に出る。

02-13
いろんな情報が出ているけれど、日付が昨年?
02-14
建物内にあった西丹沢のジオラマ。
02-16

西沢へ向かう橋が見えた

02-15

 
(03)犬越路林道まで
西丹沢自然教室を後にしてK76を進むと、左手の河原に小奇麗なキャンプ場が現れる。
バウアーハウスジャパンというキャンプ場。
キャンプ地の手入れが行き届いていてとてもきれいなキャンプ場に見えた。(料金が高そう)
二階建ての事務所らしき建物を過ぎたら分岐が現れる。

 

10:32、林道分岐点に到着。
道を直進すると”ウェルキャンプ場”に行く。ここを右に曲がりK76から離れる。
Uターンするように向きを変えて上り坂を進んでいくと、暫くして林道ゲートに到着する。

03-01

直進すると”ウェルキャンプ場”、ここは右へ曲がる。

03-02

03-03

 

10:40、林道ゲート到着。

03-04

林道ゲート
03-06
ゲートまでの道
03-05
ゲートから先の林道の様子
 
(04)犬越路林道(トンネルまで)
・丹沢湖側の林道ゲートから犬越路トンネルまでが犬越路林道。

・トンネルが峠付近にあるため、ずっと上り坂が続く。

・正確に測っていないが、犬越路トンネルまでは林道ゲートから5kmくらいである。

・林道の状況は、全線舗装路のため23Cのタイヤで問題なく走行可能です。
 但し、道の半分(山側)は落石が溜まっていて走行不能と思ってよい。
 道の半分(崖側)が走行可能となっている。

03-07

こんな感じ

 

※途中で枯れ枝だと思って、蛇を踏みそうになってビビッた。でかい蛇だった。

 

※ローディに遭遇
道路脇の緑を撮影してたら、ローディが現れた、普通に走って通り過ぎていった。
この方とは、トンネル手前で再度すれ違った。犬越路トンネルで折り返して戻って来たみたい。
案外、いいアイデアだと思った。路面が想像よりきれいでとにかく走りやすいのだ。
丹沢湖からK76を北上して犬越路林道、トンネル折り返しはいいコースだと思いました。
(丹沢湖からトンネルまでずっと上り、戻りはずっと下りになるのでスピードが出ます)

  
良い景色はないかと周りをキョロキョロしながら走ったので、どうしてもゆっくりになってしまい、
トンネル到着には時間が掛かりました。

03-08 03-09

西丹沢の山々
03-10 03-12
03-11
ここでローディに追い抜かれた

03-13
犬越路林道の様子。とても走りやすいです。

03-14 03-15
林道分起点、ここは左へ
03-16
林道分岐の右方面
03-17
よくブログで見る東屋、トンネルからは離れた場所にある

03-18 03-19
03-20
 
03-21 03-22
03-23
途中の崩壊地で岩を観察。庭石でよく見かける石だが名前がよく分からない。

大理石じゃないね?御影石かな?
 

11:28、犬越路トンネル前に到着。

03-24
03-25
犬越路トンネルに到着。特に困難なこともなく着きました。
 
(05)犬越路トンネル
トンネル前で記念撮影していると、トンネルの向こう側から声が聞こえる。

04-01

04-02
04-03
  
「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」
「ブワァン、ブワァン、ブワァン~、ブワァ~ン」

 

「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」
「ブワァン、ブワァン、ブワァン~、ブワァ~ン」

 

何の音だ?(O.O;)

 
最初、向こう側からこちらに来る人が声を出しながら歩いているのかと思ったが、
人影は、トンネルの向こう側で小さいままだ。

 

同じ声が何度も繰返されるので、ちょっと混乱した。
トンネル脇で、冷たい湧き水に給水した後、トンネルを抜けた。


この後は(2/2)で報告する。


ではでは(⌒O⌒)