生き残った罪悪感、両陛下の慰め | 美人・佳人・麗人への道☆

生き残った罪悪感、両陛下の慰め


奇跡の生還を果たした人が、罪悪感を抱えながら生きる…。



こういうのを

「サバイバーズ・ギルト」(→

というそうです。

PTSDの一種だそうです。



ニュースより) ~~~~~~~~~


ニュージーランド地震で、右脚切断の措置を受け救助された

富山外国語専門学校(富山市)の学生、奥田建人さん(19)が

28日夕、オークランド発のニュージーランド航空機で成田国際空港に到着した。


「日本に着いてほっとしたけれども、

  不明者がいるので素直に喜べない


とのコメントを、市を通じて公表した。


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彼は、助かったけれども

当たり前のように、仲間の安否を気にかけています。



自身も片足を失うという、大きなショックがあるのに

生き残ってしまった罪悪感という、

抱えなくてもいい十字架を、背負おうとしてしまっています。



こういう経験をした人に対して

心のケアが、大切なんだ…と

思わせられる出来事がありました。




ある時、インターネット(2ちゃんねる)で

皇室の意義…みたいなことが議論されている場があって、



アホな輩が、


「皇室の人なんて、笑顔で手だけ振って、税金泥棒!」

「災害があると、うれしそうに現場に行ってる偽善者!」



などと、トンチンカンなことを書いていたのです。



すると、阪神大震災の被災者で、

天皇陛下、皇后陛下がお見舞いにいらした際、

体育館に居合わせたという人が、返事を書いていたんです。

無許可ですが、(ちょっと説明を加筆しつつ)掲載します。



阪神神戸の震災被害者で、

 両陛下のおいでになられた体育館に居た私が証言しますが 、

 (両陛下の御訪問は)驚き半分の感激なんかじゃなかったですよ。

 当時、(体育館の人たちは)

 あなたの考えるようなのんびりムードなんかなかったです。


 あの時“生き残ってしまった罪悪感”を

 払拭してくださったのは、間違いなく両陛下です。

 

 あなたがいくら貶めようとしても両陛下の御名は揺るがない

それだけのことを、両陛下は長年、

その行動とお言葉で築いてこられています」




当時放送された映像を思い出すと、

両陛下は、



「よく御無事で」

「大変でしたね」

「よく生きていてくれました」



と声をかけられていたように思います。


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優しいお言葉に救われ、

思わず抱きついて涙する女性。
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災害に遭った人を

励ましたり、慰めたりするのは、実はとっても難しい。



私は当時、

“生き残ってしまった罪悪感”という感情があることにも気付かず、

ああ、生き残ってよかったね!

と、単純に思っていたので、

両陛下の慰めるという行為の本当の意味を知り

恥ずかしさで顔から火が出る思いがするとともに、

その偉大さに、改めて敬服したのでした。




被災した人の感情を無責任に取り繕うのではなく、

生き残ってしまった罪悪感を払拭してあげるという

そういう裏テーマのもとに、声をかけてあげるべきなんだなぁと

ネットの書き込みに、教えられました。



ニュージーランドでは、

まだ助けを待っている人がたくさんいます。

どうぞ、皆さんが無事でありますように。

そして、皆さんが余計な罪悪感を持たずに、

今後の人生を歩んで行けますように。。。。。




きょうの格言 「罪悪感は、持たなくていい人ほど持ってしまいがち…」