narratage 〜回想〜 scene14 | 青い人 嵐妄想小説

青い人 嵐妄想小説

気象系グループをモチーフとしたお話のブログとなっております。ブログ内のお話しは全て架空のモノです。腐的要素が含まれておりますので苦手な方は閲覧注意ください。アメンバー承認は以前よりコメメッセで絡んだ方のみです。

〜〜閲覧注意〜〜
腐的表現を含む場合があります

















『……松本先生はご存知だったんですか?』



校長が、革張りのソファーから射抜くように俺を見つめに問うた…





『…はい………』




あの日、
俺と智が先生と生徒ではなくなったあの日…
それをまるでなかった事にした日…


智の父は、警察に逮捕された…









『……どうして報告を怠ったんですか?』

校長は、そっと目を伏せ…何か思案するように呟いた…


『鳴海校長…申し訳ありません…大野の変化に気づきながらも、自分の方で対処しようと報告を先延ばしにしていました…』

『…ふぅ…今夜記者会見を予定してますが、松本先生は同席されますか?…無論私と教頭だけで臨むつもりではいますが…』

『それは……校長先生のご判断にお任せします…』



『…松本先生、顔色が悪いですよ?少し休まれてはいかがですか?』
『平気です…』

『そうですか……では、会見は出席されなくていいです…矢継ぎ早に質問も来るでしょうし…その状態では対応しきれない…もうお帰りになって大丈夫ですよ?』

『…すいません…臨時休校にさせてしまって』



『…仕方ないです…ああそうだ、ひとつ質問いいですか?』

『はい、なんでしょうか』

『事件の起きた前の日、大野君はどこに居たのか知っていますか?』

!!?
『…………』

『…帰宅しなかったようで、それでお父さんは激昂して……』

『………………私は…』
『…松本先生、時に教師とは残酷なものですね…全ての生徒にフラットでいなくてはならない…ゆえに、自分にブレーキをかけてしまう…目の前で助けを求める生徒がいても…倫理から外れてしまう…と……目を逸らさざるおえない…』

『校長先生?……』


『…1人の人間の人生がかかっている…倫理なんて………』




『…クソ食らえだ……』

そう吐き捨てるように言うと、校長は慈しむように俺を見た……

鳴海校長の真意が分からない…でも今は…

『…校長先生……すいません、失礼します…』


『松本先生?…』
『はい?…』

『貴方は間違っていない…』





『…はい……』




もっと激怒されると思った…根掘り葉掘り聞かれると思った…
でも、鳴海校長は…まるで背中を押すような発言をしてくれた……
あの人も何かを背負っているのかもしれない……







急ぎ足で学校を出ると雨が降っていた…
車に乗り込み、家とは違う場所へと急いだ…
























やまの日が近づいて来ましたが、このお話を区切りがいいとこまで進めちゃいます!!
親愛なるおやまloveの皆さま…申し訳ないですがもう少しいちごをご堪能下さい^_^