生還後ダッシュでブログ削除
盲目のヨットマンとコンビを組み、太平洋横断を目指してフリーアナウンサーの辛坊治郎氏が遭難し、海上自衛隊に救助されたことで非難を浴びている。非難には厳しすぎるものもあるが、生還直後にブログを削除したことで、辛坊氏に対する疑念も高まっている。

漏水があったのに応急処置で出航
削除されたブログには、太平洋横断に使うヨットにもともと漏水があったことが書かれていた。辛坊氏は大阪からまず福島に向かった後、太平洋横断に出航している。

ブログによると、試験走行ともいえる福島までの航海中、船の先端部にある大きな棒(バウスプリット)の根元からの漏水を確認したという。

解体して充填剤を入れるという「万全の処置」をとらず、内側からの充填だけで出航し、結果的には出航後5~6日で船に浸水があり、海上自衛隊に救助要請することとなった。

ささやかれる24時間テレビでの放送
ブログによると、辛坊氏は40年近いヨット歴を持つ超ベテランのセーラーである。相棒の岩本光弘さんもプロのセーラーであり、太平洋横断の危険性は十分に理解していたものと思われる。

それでもなお、万全と思われる処置をとらなかったのはなぜなのか? ブログでは、2日間かけてヨットの舳先を解体し、充填剤を入れ直すことも検討した、と書かれている。

それを断念したのは、出航時間に制約があったためではないか? その場合、もっとも可能性が高いのは、もともと辛坊氏が所属していたよみうりテレビの系列局である日本テレビの名物番組、「24時間テレビ」出演と考えられている。

同番組では2011年にタレントと組んだ全盲の少女をキリマンジャロに登らせる、という類似性の高い企画を実現させている。

たとえ用心に欠けた冒険であっても、個人が純粋な思いからチャレンジしたものについて、国家が救助の費用を要請するのは、妥当とは思えない。

ただ、それが用心に欠けた営利活動だったのであれば話は別だ。辛坊氏に対して、まずはブログを削除した経緯について説明を求めたい。
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