ついに発表 オーストラリア原潜導入
以前か注目していたニュース。「オーストラリアの原子力潜水艦導入」についての続報です。
今日、最新ニュースが発表されました。
米英豪、原子力潜水艦の配備計画を発表 AUKUS首脳会合(BBC News) - Yahoo!ニュース
以下、記事の抜粋
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米英豪、原子力潜水艦の配備計画を発表 AUKUS首脳会合
配信
米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の首脳会合が13日、米カリフォルニア州サンディエゴで開かれ、3カ国首脳は次世代原子力潜水艦の艦隊を創設する計画の詳細を明らかにした。2030年代前半までにオーストラリアに米原潜を初めて供与することなどが含まれる。 アメリカ、イギリス、オーストラリアはまた、英ロールス・ロイス社製の原子炉を含む、最先端技術を駆使した新艦隊の創設に向けて連携していくとした。 AUKUSはインド太平洋地域における中国の影響力に対抗することを目的にしている。 英豪の首脳と共に演説したジョー・バイデン米大統領は、原子力潜水艦について、核兵器は搭載せず、非核保有国の立場を取るオーストラリアの取り組みを危うくするものではないと強調した。 アンソニー・アルバニージー豪首相は、潜水艦計画について、何千もの新規雇用を創出するだろうとし、「オーストラリアの防衛能力に対する豪史上最大の単独投資」だと述べた。 また今回の合意について、アメリカが核推進技術を共有するのは65年ぶり、史上2度目の事だとした。 リシ・スーナク英首相は、AUKUSの構築を発表してからの1年半、世界の安定に対する挑戦は増す一方だったと述べた。 「ロシアの違法なウクライナ侵攻、中国の自己主張の強まり、イランや北朝鮮の安定性を損なう行動、これらすべてが危険や無秩序、分断で定義された世界を生み出す恐れがある」 ■原子力潜水艦めぐる計画の内容 王立オーストラリア海軍(RAN)の隊員は今年から、米英の潜水艦基地に派遣され、潜水艦を使用するのに必要なスキルを身につけるという。 オーストラリアは2030年代初頭に、米ヴァージニア級原子力潜水艦3隻を購入する(さらに2隻を追加購入できるオプション付き)。 2027年からは、米英が西オーストラリア州パースにあるRANの基地に少数の原子力潜水艦を配備する。 その後、英豪の海軍のための、まったく新しい原潜SSN-AUKUSを設計・建造する。 この攻撃型潜水艦はイギリスが設計し、英豪で建造されることになるが、3カ国すべての技術が用いられるという。 バイデン氏は、自由で開かれたインド太平地域の状態を維持することに、3カ国は尽力していると述べた。 「この新たなパートナーシップを築くことで、我々は民主主義国家がいかに自分たちの安全と繁栄をもたらすことができるかを改めて示している。(中略)私たちのためだけでなく、世界全体に対しても」 アメリカは、潜水艦の建造能力を高め、ヴァージニア級原潜のメンテナンスを改善するために、今後数年間で総額46億ドル(約6100億円)を投じると約束した。 スーナク英首相は今回の訪米で、敵対国の脅威に対抗するため、今後2年間で防衛費を50億ポンド(約8000億円)近く増額させると約束した。 ■中国の反応 AUKUSをめぐっては、中国が繰り返し批判している。同国外務省の毛寧報道官は先週、AUKUSは軍拡競争を引き起こす危険性があり、「アジア太平洋地域の平和と安定を損なう」ものだという中国政府の立場を改めて強調した。 「我々はアメリカ、イギリス、オーストラリアに対し、冷戦的な考え方やゼロサムゲームを放棄し、国際的な義務を忠実に果たし、地域の平和と安定に貢献するためにさらに取り組むよう求める」 ジェイク・サリヴァン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、西側諸国がインド太平洋地域で軍事的プレゼンスを高めることへの懸念が出ていることについて、米政府は北大西洋条約機構(NATO)のような同盟を新たに作るつもりはないと強調した。 3カ国首脳は、この合意がいかに自分たちの協力関係を強化し、世界の安定に貢献するかを熱心に強調しているが、政治的な影響が生じていないわけではない。 オーストラリアは2021年9月、AUKUSを理由にフランスとの潜水艦建造契約を破棄し、フランスとの間に政治的亀裂が生じた。 ■オーストラリアの今後は 中国はオーストラリアにとって最も重要な貿易相手国となっている。オーストラリアがアメリカとの軍事的関係を強化しつつ、中国政府との商業的つながりを発展させることができるのかは疑問だ。 豪政府はAUKUSの活動には、今後30年間で最大3680億豪ドルを要するとしている。 東海岸に設置する潜水艦基地については何も決定していないが、シドニーの南100キロに位置するウーロンゴン近郊のポート・ケンブラが候補地とみられている。 ポート・ケンブラの地元当局者は、原子力潜水艦の基地が近くにできる可能性があることに不安を感じているという。 ウーロンゴン評議会のキャス・ブレイキー氏(緑の党)は、「私たちが軍事的な標的になる可能性があるという警戒感がある」と、豪公共放送オーストラリア放送協会(ABC)に語った。 「アメリカやイギリスとの連携には、オーストラリアの主権に対するリスクが潜んでいると思う」 (英語記事 Allies unveil new details of nuclear submarine deal)』
以上、抜粋終わり。
オーストラリアの原子力潜水艦導入については、以前から取りあげられていたので、特に目新しいことでないものの、AUKUS首脳が揃って発表することで、しっかりと中国を牽制している形になっていると思います。
言うまでもなく、原子力潜水艦なんて不要な時代になるのが一番です。ですが、現状を考えると、そこに至るまでの具体的な道筋が見えません。
このように備えをしっかりしておくことが、ウクライナ侵攻戦争のような戦争を未然に防ぐ具体的な方法だと思います。