オーストラリア議会がインドとのECTA(経済協力・自由貿易協定)を承認したそうです。あとは、両国間で調整を行ってから発効するとのこと。
元記事はこちら。
【インド】インド豪ECTA、豪議会が可決(NNA) - Yahoo!ニュース
以下、記事の抜粋
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【インド】インド豪ECTA、豪議会が可決
オーストラリアのアルバニージー首相は22日、自身のツイッターでインドとの自由貿易協定(FTA)が議会で承認されたと明かした。具体的には、経済協力・貿易協定(AI―ECTA)となり、オーストラリアからの対インド輸出は関税の完全撤廃を進める予定。インドからの対オーストラリア輸出では輸出額の9割超相当で関税が免除される見通しで、二国間貿易拡大に大きな弾みが付く。 オーストラリアの「条約に関する合同常任委員会」が先に自国政府に対し、AI―ECTAの批准を勧告する声明を出していた。ジョシュ・ウィルソン委員長は「インドとの協定の早期実現は、グローバルな協力が必要となる貿易、市場アクセス、投資、規制で道を開くものとなる」と述べ、「インドが他国と貿易協定の交渉を進め、状況が改善していくであろう中で、オーストラリアが除外されないための保証ともなる」との考えを示していた。 モディ首相は22日、アルバニージー首相のツイートを受け、謝意を表明。インド首相府の声明を通じて、「AI―ECTAは両国の経済界に歓迎され、両国の包括的・戦略的パートナーシップをさらに強化することになる」と述べた。 インドのゴヤル商工相は同日、「AI―ECTAの下、オーストラリアが100%の関税を撤廃することを明らかにした」と述べた。インドにとって、繊維と宝石・貴金属、医薬品分野で輸出拡大が期待できるという。 AI―ECTAは今年4月初旬に両国政府が合意していた。今回、オーストラリア議会でAI―ECTA法案と二重課税回避協定(DTAA)修正法案が可決。今後、インドとオーストラリア双方で手続きが進められ、近く発効する予定だ。』
経済学では、保護貿易よりも自由貿易の方が利益がある、という理論になっています。そうは言いつつも、自国の産業保護も重要な問題。ただ、個人的には、全般的に見ると自由貿易を促進する方が両国間の国民には利益がある(選択肢が増える、価格競争による価格引き下げや品質向上など)のではないか、と思います。