死闘が繰り広げられた全国高校サッカー準々決勝@等々力(その1) | Purely Belter

死闘が繰り広げられた全国高校サッカー準々決勝@等々力(その1)

先月30日に開幕した第97回全国高等学校サッカー選手権大会は5日、準々決勝が行われました。

 

等々力陸上競技場では、青森山田高等学校サッカー部(青森県代表)vs矢板中央高等学校サッカー部(栃木県代表)、尚志高等学校サッカー部(福島県代表)vs帝京長岡高等学校サッカー部(新潟県代表)の2試合が行われました。

 

 

■矢板中央が先制も…前半終了間際に試合は振り出しに

2大会ぶりの選手権制覇を目指す青森山田。対する矢板中央は高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ関東を無敗で制したチーム。実力校同士の一戦は、序盤から両チームのカラーが出た試合となりました。

 

矢板中央は守備ブロックを固め、ボールを奪ってからはFW望月謙選手へ。ここで起点を作り、中盤の選手が前線に顔を出すというスタイルでした。また、セットプレー時にはCBの白井陽貴選手を上げ、空中戦での優位を狙いました。一方の青森山田は、バックラインから丁寧に繋ぎ、頻繁にサイドチェンジを繰り返しながら、両サイドに入ったバスケス・バイロン選手と檀崎竜孔選手が突破を試みました。

 

試合が動いたのは前半14分でした。右サイドからDF後藤裕二選手がロングスローを入れ、これはクリアされるも、こぼれ球を拾って中へクロス。これをMF眞島聖弥選手がヘッドで合わせ、矢板中央が先制しました。1点を先制した矢板中央は、その後さらに守備に力を入れます。右サイドのバスケス・バイロン選手にボールが入った際は、3枚が素早く寄せて突破を封じました。

 

矢板中央の計算通りに試合が進みましたが、40分に青森山田がワンチャンスをモノにします。右サイドでMF澤田貴史選手がロングスローを入れると、セカンドボールを拾ったMF武田英寿選手がシュート。これをDF二階堂正哉選手が頭でコースを変え、1-1の同点に追いつきました。前半終了間際のゴール。非常に大きな1点となりました。

 

■決勝点もロングスローから…青森山田が僅差の勝負を制する

後半立ち上がりは青森山田がチャンスを作りました。3分にはコーナーキックからシュートを放つも、これは矢板中央の白井選手がカバー。続く10分には右サイドのクロスからチャンスを作るも、矢板中央のGK安西駿選手が好セーブを見せゴールを許しませんでした。

 

そんな中迎えた26分、ついに青森山田が勝ち越しに成功します。澤田選手の右サイドからのロングスローはDFにクリアされるも、これを拾った澤田選手が中へクロス。これをFW佐々木銀士選手が頭で反らし、最後は二階堂選手がワントラップから見事なシュートを突き刺しました。DFながらこの試合2ゴール目を決めた二階堂選手、FW顔負けの素晴らしい一撃でした。

 

ゴールが欲しい矢板中央はここから攻勢に。32分には後藤選手が上手く抜け出すも、これは青森山田のDF三國ケネディ・エブス選手が見事なスライディング。40分には二階堂選手のクリアミスを拾った後藤選手がGKと一対一を迎えるも、これは青森山田の守護神・飯田雅浩選手が見事なセーブでゴールを死守しました。後半ロスタイムにもチャンスを作った矢板中央でしたが、青森山田の守備陣を崩すには至らず。試合は2-1で終了し、青森山田がベスト4進出を決めました。

 

■守備の堅さが光った両チーム 明暗を分けたのはわずかな差

この試合で生まれた3ゴールはいずれもロングスロー絡み。流れの中でのゴールがなかった点からも分かる通り、両チームの守備は非常に堅く、見応えのある試合でした。

 

矢板中央のバックラインは、青森山田のサイドバックがボールを持った際、前線の選手に対して中を切るように大声で指示しており、サイドへボールが入った際には複数の選手が素早く寄せていました。こうした組織だった守備により、青森山田の強力なサイドをしっかりと封じていました。

 

一方の青森山田も安定した守備で矢板中央にチャンスを作らせませんでした。U-17日本代表の三國選手は高さで相手のロングボールを弾き返した他、後半32分には見事なスライディングでシュートを打たせませんでした。また、GK飯田選手は、ハイボールの処理に少し不安定さは見せたものの、決定機を阻止するなど、素晴らしいプレーを見せました。

 

両チームを分けたのは、少ない決定機をゴールに結びつける差でした。青森山田はロングスローからのチャンスをゴールへ結び付け、矢板中央は決定機をモノにすることができませんでした。試合内容からすると、どちらが勝ってもおかしくない一戦。とても見応えのある素晴らしい試合でした。

 

苦しみながらもベスト4進出を決めた青森山田。2年ぶりの優勝が近づいた!!