BI・CI・CLASSICAのブログ

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BI CI CLASSICA~ イタリア語で「旧い自転車」を意味する。
旧き良きヴィンテージ・ロードの世界観をイタリア人オーナー
VELATIの思想、言葉を通して伝えていきます。

Ciao 皆さん元気ですか。 美しき穴あけの世界をご紹介 

 

前回に引き続き、パーツのお話です。これはうちのお客さんK氏のVF完成車

 

見てほしいのは自転車ではなく、ブレ-キレバ-です。

 

穴あけ加工が施されています。 人呼んで ルネッサンス仕様

 

なぜルネッサンスなのか。イタリアにて70年台のブランドは既製品を使うことを嫌い

 

オリジナリティ-を出すためにひと手間加えました。

 

それでは順を追って、説明します。

 

この加工は、主にオリジナルVFを発注してくださったお客さんの

 

クラシカルな雰囲気を求めるご要望にお応えして、始まりました。

 

 

 用意するものは、マジック、ポンチ、ボ-ル盤(ドリル)そして一番大切なものが、

 

 時間と忍耐・・・。

 

まずはマジックで穴の位置を決めます。これが一番大切な作業。

 

まったくのアドリブなので、センスのみが問われます。

 

ましてや曲面に描かれるためいろんな位置からの見え方をイメ-ジし描き進みます。
 

そして、デザインして描き進めた穴の中心位置にポンチを打ち込みます。

 

この作業が一番大変で、アルマイト加工したパ-ツの、ましてや曲面に

 

滑らないように細心の注意をして一発一発叩き込みます。 冷や汗もんです。

 

そのポンチを頼りに、まず1.2m/mのキリで下穴をあけます。

正面

側面内側

側面外側  ポンチが打ってあっても、滑ります。

このあと、さらに中ぐらいの太さのキリ、そして太いキリとどんどん径を大きくします。

 

なぜこんな手間なことをするかというと、一度に太いキリで開けると、抵抗が大きすぎて

失敗するんですね。今回片側だけで37カ所X4回=148回 両側で約300回です・・・。

 

この下書きが、こんな感じです

 完成です。エレガントでしょ。アールヌボ-の時代の有機的な雰囲気が、ビンテ-ジ感あふれる

 

 オリジナルフレ-ムと絶妙にマッチングします。

 

 この加工ビンテ-ジバイクを深くご存じな方は知ってるかもしれませんが、

 

 もともとは、レ-ス車両の軽量化の為、必要ない部分のぜい肉をそぎ落とす意味と

 

 滑り止め加工の意味がありました。現実的には、ほとんど軽くなっていません(笑)。

 

  でも最近のコンポはカ-ボンやブラック塗装品が増え、ルネッサンス仕様を施すにも

 

 限られてきました・・・。

 

  手作業一品ものには、手間暇かけた味わいと、造り手の魂がこもります。

 

  ルネッサンス仕様に興味のある方はご相談ください。

 

 それではまた。 もうすぐGWですが、自粛宜しくお願いします。 Ciao!x2

 

Ciao こんにちは! 元気ですか-。

 

 今回は新しく完成しました。ヴェラ-ティフレ-ム(VF-10)の紹介です。

 お客様はビチクラシカメンバ-の”ピナちゃんこと後藤さんです。

 

  オ-ナ-は人の名前が覚えられないので、当時ピナレロに乗っていた彼のことを

 

 ”ピナちゃん”というニックネ-ムで、呼んでいます。

 

 実は彼はヴェラ-ティフレ-ム2台目の人で、1代目はイタリア製作。

 

 2台目は彼が大分の方だということと、たまたま福岡の原田さんに製作依頼が始まったタイミング

 

 そしてサムソンブランドのことを知っていたおられた状況が重なってお願いすることになります。

 

 そしてもう一つ今回の目玉はオ-ダ-された方ならご存知かと思いますが、

 

 完成までの道のりがそこそこ長く、仕上げカラ-のイメ-ジが嫌というほど考えられるのです(笑)

 

もともとイメ-ジしていた色が、どんどん変化し、最終的には当店にあるCERRINI(チェリ-ニ)

 

 をリスペクトした、クロモヴェラ-ト(クロムメッキの上にカラ-クリア塗装)カッパ-/チョコカラ-に

 

決定します。   ヘッドバッジもオリジナル。

マ-クも、マスキング抜き(塗装)という手間のかかりようです。

美しいシ-ト周り。

 トップチュ-ブカバ-は後藤さんのお手製。フレ-ムの色と、カ-ボンシ-トピラ-の質感が

 

なんとも言えない絶妙のマッチングを見せています。

 

 

 

バ-テ-プもスエ-ド、コンポもブラックで美しくシックにまとめられています。

 

このバ-テ-プも後藤さんの仕事だということです。脱帽です。

バックのなまこ壁と、バトンタイプホイ-ルの緩やかなカ-ブが、いにしえの風格を醸しています。

現在、組み立てが完成されて、まだ本気で乗っておられないということで、

 

 これから、改めて原田さんというビルダ-さんの、凄さを感じていただけるのだと思います。

 

あと、この場をお借りして、後藤さんの次のフレ-ム 

 

 届いたばかりのK氏のVF-11もちらっとだけご紹介です。

 

 ヘッドです。 顔が映り込みますね。

フオ-ククラウン 美しい

フォ-クエンド なめらかです

BB周り 

シ-ト集合部

リアエンド

メッキの作業が大変なのは、下地処理が大変だからなんです。

 

金属を、それこそ鏡のように磨いてメッキをするからきれいになるんですね。

 

今回なぜ未塗装かというと、おそらくこのまま乗られるようだからなんです。

 

  色を入れなくても十分に見応えのあるフレ-ムなんですね。

 

それでは これで 失礼します。  Ciao! 

 

 

Ciao 今日は カンパレコ-ド70’ ハブのOHと磨きの極意。

 まず、こなごなにばらして洗う。よっぽどの汚れじゃないとここまではしませんが、

40年以上前のものになると・・・。

 次に荒傷を取り、下地調整の為、ダミ-シャフトに固定して、

ドリルチャックにかませます。

低速回転にしてサンドぺ-パ-をあてます。240番から600番ぐらいに番手を落として、

次第に滑らかになるように。最後はスポンジぺ-パ-で調整。

このままでも十分にきれいだけど、ここからさらに磨きの工程へ

 ご存じバフです。

 ぴかぴかです。本体はこれで終了。

次はクイックシャフトも。傷いっぱいです

磨けばこんな感じに。こんなことができるのもカンパだから。メッキが分厚いからです。

外は終了。今度は直接回転に関係する内部へ。

ハブこそは自転車の中でも最も重要な回転パ-ツなのだ。

 ビフォーの玉当たりです。黒くくすんでます。

アフタ-の玉当たり。ぴかぴかです。

比較すると

かなり違います。違いが分かる人の・・・。てやつです。明らかに抵抗がなくなるはず。

下準備は整いました。組みます。

まずは、カップにグリスを十分に敷き、ボ-ルを植えこみます。

この時グリスは、潤滑と同時に、ボ-ルの保持約も兼ねています。

そして、アクスルシャフトにも薄くグリスを引いて、さび止めとします。

この辺は、小さいことなんですが、後々耐久性に差が出ます。

完成です。 できました。

 この時代は、モノ自体が貴重でしたから、造りがとてもいいんですね。

だからこそここまでできるんです。

 今回はハブレストアプロセスを見ていただきました。

   それでは皆さん、また次回まで  Ciao!