こんばんは

ここ数ヶ月は自分好みの映画がなく、不完全燃焼状態だったのですが・・・ついに素晴らしい作品に出会いました

タイトルは、
判決、ふたつの希望
今年のアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたレバノン映画です。
監督が、クエンティン・タランティーノと一緒に仕事をしてきたカメラマン。
レバノンの内戦下で育った監督自身の実体験を元にした作品だそうです。
と言っても、現代のお話。
日本だったら、ただの頑固じーさん同士の小競り合いなのだけど、それがキリスト教のレバノン人vsイスラム教徒のパレスチナ難民だったから、話がこじれるこじれる。
裁判沙汰になり、ついには国家を巻き込んだ大問題に。
でも最後には、タイトルにあるような「希望」が生まれるんです

国とか、宗教とか、政治とか、裁判とか、そこにはまったく影響されない頑固じーさん同士の心が触れ合う瞬間。
たまりません

どちらのじーさんにも感情移入できるような素晴らしい作品でした(^-^)
主演した片方の頑固じーさん役の方は、監督が「殺してやろうと思った。」と言うくらいキャストとして最悪だったらしい

そのせいで、映画として成立させることは不可能だと思っていたらしいけど・・・・なんと、この俳優さんベネチア映画祭で主演男優賞をとりました
それから・・・
レバノンではまだまだ女性が第一線で働くことは難しいそうなんですが、弁護士や判事に女性を起用しています。
監督いわく、「そんなこと知るか!というのが私の立場で、女性の判事が誰よりも賢く、客観性を持ってふたりの仲裁にあたるのだと決めました。」とのこと。
この監督の前作は、レバノンでは上映禁止になってしまった経緯もあり、映画の最初には「これは映画製作者の考えによって作られたもので、国や政府とは一切関係ありません。」と出てきます。
映画を見たのは数日前なんですが、今も心の中がじーさんでいっぱい

心に残る素晴らしい作品でした。
本日もお立ち寄り下さりありがとうございます。
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