最近の銀行のビジネスローンはカードローンと似ている | 思うように資金調達ができない方へ

最近の銀行のビジネスローンはカードローンと似ている

3月22日

 

                 

 

よく顧客の方々からご質問を受けたり、

理解していただいていないなと思うのは、

最近中小企業への融資で主流になっているビジネスローンと、

今まで銀行が行っていた、保証協会付以外の銀行の融資とは、

その性格が大きく違っていると言うことです。

 

この違いを理解してかからないと、

勘違いで、永遠に融資を受けることができかったり、

NGの場合の対処方法も的外れなことになってしまうことにもなりかねません。

 

今日は最近多くの銀行が中小企業への融資で取り入れているビジネスローンについて、

細かいことはさておき、シンプルにその特徴をご案内したいと思います。

 

以前の融資は、申し込んでから、

会社の財務内容、担保力と経営者の力量や属性などを参考に、

資金使途や資金繰りなどをこと細かく審査して、

その会社にあった、言わばオーダーメード的なサービスであったと思います。

 

一方、ビジネスローンは、

丁度住宅ローンや自動車ローンのように、

決まったポイントをクリアしていれば、融資が可能となる、

あらかじめ形の決まった、オーダーメードでないサービスであると思います。

 

分かり易い例で言えば、

自動車ローンを借りる時、申込書を記入して申し込んでしまえば、

特に面談をするわけでもないし、追加資料を求められるわけでもなく、後は結果を待つだけで、

結果が出てOKであれば良いし、NGであれば駄目と言った具合に非常にシンプルで、

駄目だからローン会社に日参して熱意を感じ取ってもらってもその結果は変わりません。

 

まさにこのように、さすがに自動車ローンよりは、

多く細かい資料提出を求められ、審査をされ、結果が出ますが、

一旦出た結果について、銀行に日参したり、新しい事業計画書を出してみても、

その結果が変わるということは滅多にありません。

 

NGが一転OKになるのは、単に銀行の都合による場合のみと考えた方が良いかもしれません。

 

ですから、何度も書いていますので、又かと言われそうですが、

決算書が非常に重要なポイントとなりますので、

銀行の支店長を接待する時代から、融資を念頭に置いた戦略的な決算書作りが重要で、

税理士任せや、経理部任せのような社長は落第で、

経営者が戦略的な財務と経理を真剣に考える時代になったと言えます。

 

中にはビジネスローンがどうのこうのという方もいますが、

日本の銀行が収益率の悪さを改善して、グローバルな競争に勝ち抜くためにも、

経営の効率化から言っても、年商10億円未満の会社の融資は、

どんどんこの方向に行くことはもう止めることはできないと思います。

事実もっと年商の大きな会社にも適応されていくような流れがあることは間違いありません。

 

もちろん反面教師的に、他行に一線を置いたオーダーメードの融資を信条とする銀行も出てくるかもしれませんが、多くの銀行はビジネスローンの方向に傾いて行くと思われます。

事実地方銀行がメガバンクとビジネスローンで提携するような時代になっているのですから、

この傾向は間違いないと私は思っています。

 

ですからこのブログでも何度か書いたような、

銀行から融資をす受けるための条件をぜひ把握していただきたいと思います。

 

先日も書きましたが、

銀行の融資に適合しない会社を救ってくれるような金融機関は少ないですし、

いくら日本のファイナンス事情は変だと嘆いてみても始まらないので、

銀行融資が会社運営にどうしても必要と言う場合は、

ビジネスローンの特性や特徴をぜひ理解していただくことが大切と思います。

 

このことが嫌なら、直接金融をするしか方法がないという現実を、

ぜひ直視していただきたいと思います。 

 


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