調整年齢死亡率のウソ
がん死亡者は増加しています。
でも、データにより、減少しているとされています。
なぜ、ウソがまかり通るのか。
理由は、調整年齢死亡率を用いて計算しているからです。
発症者数で比較がベスト
そもそも、死亡者数で比較するのがおかしい。
発症者数で比較するのがベスト。
なぜかと言うと、がんになったあとの対応は、国により異なる。
例えば米国なら、一般的に自由診療。北欧なら、医療費が無料。
北欧は、みんな治療が受けられるので、死亡率が減少する。
調整年齢死亡率のイメージ
調整年齢死亡率は、1985年が基準とされています。
計算方法のイメージは以下のようになります。
1985年
80-100歳人口 500万人
2010年
80-100歳人口 1000万人
80-100歳がん死亡者数 30万人
補正方法 30万人 / 1000万人 * 500万人 = 15万人
補正により死亡者数が15万人。
2020年
80-100歳人口 1200万人
80-100歳がん死亡者数 33万人
補正方法 33万人 / 1200万人 * 500万人 = 15万人
補正により死亡者数が13.75万人。
上記計算では、実際は増えているのに、減っているようにみえます。
正しい分析方法
必要なのは、各部位のがんについて、原因と対策を考えること。
例えば、肺がんは、扁平上皮がんが、喫煙減少により減っている。
腺がんが、食生活の変化に伴い増加している。
単に、計算方法だけ当てはめて、減った増えたなど論じるのは意味がない。
まして、1985年が基準であることや、調整年齢死亡率自体の意義が低い。
高齢者ががんになる理由
悪いものを食べている期間が長いから。
高齢だから、がんになるわけではない。
肺がんになる理由
1950年代と比べると、7倍以上に増えている。
喫煙率は7分の1に下がっている。
肺がんの中でも、扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)は、たばこと関連がある。
扁平上皮がんは減少している。
腺がんの一番の原因は、植物油であり、小麦も関連している。
腺がんは増加している。
胃がんになる理由
戦前は一番多いがんだった。
1970年~1975年がピークだった。
胃がんになる原因は塩。
1987年に、塩が自由化された。
自然塩が買えるようになり、がんが減少した。
その後、コンビニ、加工食品の普及で、再び増加している。
(自由化以前も、自然塩の流通が進んでいたみたいです。豪州、メキシコから天日塩を輸入。輸入天日塩を、沖縄に海水に戻すことで、法的な基準をクリア。基準をクリアした自然塩が流通していたみたいです。)
乳がんになる原因
乳製品の摂取量に関連する。
乳がん増加量と、乳製品摂取量は、相関関係がある。