ゴールデンウィークはきっと混むだろうと思って、観光地的な所にはどこへも行かなかったのですが、前売り券を買ったままになっていたと思い出し、トーベ・ヤンソン展に行って来ました。
最終日が5/6だったのでギリギリセーフでした。
σ(^_^;)
トーベ・ヤンソンさんと言えば、あのムーミンの作者です。
私は子供の頃からムーミンのお話が好きで、我が家の子供達もいつの間にかムーミン大好きになっていました。
作品展では慣れ親しんだ本の挿絵の原画を間近で見ることができて感激しました
原画は想像していたよりずっと小さくて(例えば4×5センチくらい)、いかに小さな世界の中に作者が入り込んで描いていたのかと感慨深いものがありました。
とても色彩豊かな油絵もありました。
こちらは挿絵とは違って大きい作品が多かったです。
色彩が不透明な白い光(ミルキー?)に包まれている感じがして、もしかしたらフィンランドの自然の色に近いのかな、と思って観ていました。
あるいは作者がいつも世界を一歩引いたところから観ていたのかもしれません。
孤独とか孤高といった言葉を思わせるトーベ・ヤンソンさん。
そう言えば、ムーミンの物語に登場する人物もヒトクセフタクセある人達(?)ばかりですものね。
実際に近くにいたらば、困ったであろう人達が非常に多い。
でもどこか憎めないのですが。
実際トーベさんの身近な人々をモデルにしているらしいですが、きっとトーベさんも相当な人だったに違いないと思います。
こちらは電気も水道もない無人島に作った「夏の家」の再現。
ここで夏の数ヶ月過ごして創作活動に励んだそうです。
そうそう、嵐で荒れ狂う冬の海を描いた油絵が一枚ありました。
新潟に住んでいると、暗くて荒れる冬の厳しさが身に染みて私はちょっと鬱っぽくなるのですが、トーベさんも落ち込むことがあったそうです。
物事を客観的に考察したり、時にシニカルになったりする視線は北欧の長く暗い冬を過ごす中でできたのかもしれません。
荒れ狂う海の絵は厳しくも生命力に溢れている感じがしました。
やっぱり生で作品を見ると、いろんな想像力が働いて面白いです。