こんにちは！美容室開業プロデューサーの飯島由敬です。
今回は、1月に無料相談で出会い、レクチャー＆コンサルティングコースを受講いただいてる美容師Sさんご夫婦。
順調にカリキュラムを消化していき、当初の予定では、夏ごろ出店計画にとりかかる希望でした。
しかし、新型コロナの影響が出てきたため、今年の開業を見合わせ、来年の開業計画に延期することに。
そのため、先の開業にむけて準備を完璧にしておき、いつでもスタートダッシュがかけられる段階にしておくというサポートを行っていました。
開業では、物件の目途がつき、本格的に計画着手となると、一気に事が進んでいきます。
不動産業者との重要な交渉ごとはもちろん、ほぼ同時進行で公的融資の借入申請を仕掛けなければなりません。
実は、ほとんどの開業者は、この時点で融資の準備がほぼゼロなのです。
物件ばかりに気を取られ、いきなり直面する融資の準備にパニックを起こしがちです。
それでもきちんと融資が通ってお金が借りられれば結果オーライでしょうけど、やっつけ仕事で作成した書式で融資が滑ってしまう可能性も。融資が通らなければ、計画そのものが進められません。
物件が見つかる前段階から融資のための準備を行っておくべきです。
まずは、日本政策金融公庫の書式として添付可能となる収支シュミレーションを3年分作成する実習。
オーナーさんにご自身で何度も書き込みをした3年分の売上や出費の推移を聞き取りながら、
画面上で飯島が清書、添削、アドバイスしながら修正を加えていきます。
その後は、融資の申請書式一式の下書きをしてもらい、その書き方やポイントを各所アドバイス。
書式はあくまでも書面なのでそれなりに体裁よく文言を羅列できます。
しかし、開業者さん共通で伝えたい事業計画性の要点がぶれていたり、核心が伝わりにくかったり、思うように書き表せないのです。
Sさんご依頼のコンサルのセッションでは、書式作成を代行してあげたり、面接特訓は含んでいません。
提出書式はどう書くべきか、そして面接時はどう対応すべきかという様々なノウハウを複数回にわたり、指導していきました。
そんななか、一旦は今年の開業を見合わせることにした美容師Sさんですが、
ここにきて出店候補物件を見つけ出し、開業計画を進めてみようかと考えだしました。
迷いながらも、物件探しも続けていたのです。
8月25日に現地に赴き、飯島と店舗デザイナー藤井真哉で物件の適正や設備事情の過不足チェックの物件検証を行いました。
検証の結果、この物件は元々飲食店の造作が残った状態であるため、「解体撤去費用を誰が持つか」が判断材料の一つとなりました。
当初は、Sさん持ちという条件でしたが、ここでしっかり交渉。
何往復かのやりとりの末、解体撤去費用は大家とSさんの折半という歩み寄りになりました。
推定ですが、この交渉の有る無しで、30〜50万円の節約がもたらされることになります。
独立開業における予算組で50万円もの額が簡単に動く。
あらゆる場面において、数十万、時には百万円単位の費用流出が降りかかる危険性があるのが独立開業の怖いところです。
「飯島さんのアドバイスがなかったら、交渉などせずに契約に走っていたかもしれません」と、オーナーSさん。
さて、果たしてこの物件で計画を進めるのか、それとも見合わせるのか、
すべてはオーナーSさんご夫婦の決断次第。どちらを選択しても、その決断がベスト。
やるならやるで、実際の計画の進め方を全力でアドバイス。見合わせるなら今後の攻略法をアドバイス。
オーナーさんたちが選んだ方向性に応じたアドバイスをひたすらしていくことが飯島の役割です。
コンサルを選んでくれた以上、常に、応援する気持ちは変わりません。
ただただ、行動に関しては、いかなる時でも慎重に判断することが必要ですよ！頑張りましょう！
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