突然ですが
私は網膜色素変性症という目の病気で、
すごい夜盲(俗にいう鳥目)なんです
先日、眼科の定期受診の際、おもしろい体験を
したのでご紹介しますね
なんでも、夜盲の私たちのために開発された
夜でもよく見える眼鏡~(←ドラえもん風に)
暗所視支援眼鏡っていうそうです
用意されたのものがコレ ↓ ↓
なんだか流行りのVRみたいなんですけど~
こういうお試しとか体験って大好物
しっぽふりふりわくわく~
眼鏡は細めのサングラス、本体が分厚くて、
すんごい重いんです
カメラは鼻の上のところにあり、眼鏡の横は
小型プロジェクター内臓
耳にかける部分がなくて、ゴムで後ろ頭で
しっかり固定します
支えるのは鼻だけらしく・・・でも、重さで鼻から
ずり落ちるので、常に手で押さえるという感じ
まっ、お試しだし・・・
視能士さんもご自分でおっしゃってたけど、
まだ慣れてらっしゃらなくて
たぶん私が初めてのお試しみたい
眼鏡をつけて、真っ暗な部屋に移動して
スイッチオン
目の前にカラーテレビの画像が現れた感じ
きょろきょろ
自分が見ている画面ではないみたい
で、終わってから気が付いたけど
眼鏡につながっているコントローラーを
ずっと視能士さんが持っていて下さってた(笑)
本当なら自分でそれも持って、いろいろなモード切替
してみるべきだったんだけどね
たぶん2人とも舞い上がってた(笑)
で、どんな感じに見えるかというと・・・
あでも、普通に見える見え方というもの自体、
私はわからないので・・・生まれたときから鳥目なので
私が見えた見え方で説明しますね
まず、お部屋の中は電気を消した状態
いわゆる暗所
カーテンは締まっているけど、遮光カーテンでは
ないみたいで、ほんの少し外の光が透けてる感じ
机や椅子があるのかなないのかな
黒い椅子があったけど、それは暗さに
紛れてまったく見えなかった
眼鏡のスイッチオンで、ぱっとお部屋に
電気がついた状態みたいになりました
明るさは蛍光灯の電気がついた感じです
そしてきょろきょろすると、目の前にあった机が
茶色で、大きさや角の部分もわかりました
その周りにいろんな椅子がありました
丸椅子がたくさんあり、1つ1つの色が
わかりました
奥の方に黒い椅子が見えました
眼鏡がなければ暗さに紛れて見えてなかった
壁に視力表が貼ってあるのが見えました
視能士さんが、いろいろモードを変えて下さって、
どんな風に見えるかを伝えました
私の見ている画面上に虫眼鏡マークと
数字が出て、たぶん倍率なのかな
ちょうど壁の時計に焦点を合わせていたのですが、
時計がどんどんおっきくなって
迫ってくるように見えてびっくり(笑)
しっかり針まで見えましたけど、目がしんどい~
ので、倍率は等倍のままで
後は・・・視能士さんがいろいろと試して
下さったけど、よくわからなかった
私が先に歩いて、後ろから視能士さんが
ついてこられて・・・
まるで犬の散歩
見え方の明るさやコントラストなども
コントローラーで調整できるそうです
インナーレンズで視力矯正もできるし、
ワイドレンズを付け替えると、視野が140度に
アップ
いただいたパンフレットより
HPのトップ画面にもあるように、
「ついに誕生。
暗所や夜間の環境下では、より明るい視界を、
視野狭窄の方にはより広い視野を提供します。」
まさに、私たち、網膜色素変性症の人にぴったり
自分が見ているという感覚より、テレビの画面を
見ている感覚だったな~
今流行りのVRってこんな感じなのかな
知らんけど(笑)
ちょっと不思議な感じでした~
なんせ初体験なので、もし、実際にこれをつけて
歩くとしたら、少しリハビリが必要かも・・・
さらにこれが福祉用具「日常生活用具」の
給付対象になるとしたら・・・朗報ですよね
でも、まだまだ使える自治体が少なくて
大阪は使えません
ので、実費でほんの39万円です(苦笑)
たぶん、近い将来、もっと軽量化されたり、
機能もすごくアップしたり、給付対象の自治体も
増えること間違いなしです。
HOYAさん、がんばれ~(笑)
今、これを使ってどこかに行く~
ってことはできないけど、いつかこれで
行けなかったところに行けるかもしれないし
誰かの助けなしで歩けるかもしれない
オーロラが見れたらステキ
moi (またね)