気になる名画を
《夜桜美人図》
19世紀中頃 絹本着色
88.8×34.5㎝ 1幅 メナード美術館
見事な明暗ですね
もう少し大きい画像と解説は
こちらのサイトで確認いただけます
描いたのは
江戸時代後期の浮世絵師
葛飾応為(かつしかおうい/生没年不詳)
ご想像通り 葛飾北斎の娘です
三女で本名は 「栄(えい)」
号が「応為(おうい)」です
結婚したものの
夫の絵をバカにして離縁されたようで
当時一人暮らしだった北斎と同居
父であり師である北斎から多くを学んでいます
応為は西洋画法に高い関心を持ち
極端な明暗法と細密描写で
独自の肉筆画を描いています
こちらの明暗もみごとですね
灯りの表現に引き込まれます
《吉原格子先之図》
《三曲合奏図》
《月下砧打美人図》
Dmitrismirnov, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kinuta_2.jpg
女性がかっこいい
晩年の北斎に
「美人画では応為にかなわない」
と言わせたそう
北斎没後は
門人や親類の家を渡り歩いて
仙人のごとく姿をくらましています……