《早春図》
1072年 絹本淡彩
158.3x108.1㎝ 国立故宮博物館(台北)
描いたのは郭煕(かくき/1023~1085)
郭煕も11世紀前半
北宋時代に活躍した山水画家です
五代以来の山水画の様式を集大成し
理想的に再構成しました
皇帝の厚い庇護のもとで
宮廷の画院画家として最高の地位を得ています
《早春図》は郭煕の代表作
暗い冬からようやく目覚めたばかりの
早春の自然の景観です
後方の山は春のもやにかすみ
川には雪解け水
大地がうごめき出した様子を
墨の濃淡で表現しています
とはいっても
《早春図》というタイトルや解説がないと
「大気」とか「早春の光」とか…
なかなかイメージをつかみにくいですね
👇こちらで詳しく作品を観ることができます
よーくみると 人々の営みも確認できますよ
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明日の問題で
この《早春図》をもう少し詳しく取り上げます
出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021
参考図書
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
芸術教養シリーズ3 中国の美術と工芸 アジアの芸術史 造形篇I 金子典正編 幻冬舎 2013