昨日の続きです
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宮本三郎 《山下、パーシバル両司令官会見図》
1942(昭和17)年 油彩・キャンバス 180.7×225.5㎝
東京国立近代美術館(無期限貸与)
宮本三郎(1905~1974年)
1948年
藤島武二に学び
安井曾太郎に師事
二科会で活躍
戦後二紀会を創立しています
戦争中 軍は
記録と戦意高揚のために絵画を利用します
多くの画家たちがその制作に関わり
戦闘や戦地の光景を大画面に描きました
軍命によって公式に描かれた戦争画は
「作戦記録画」と呼ばれ
国民に
戦争の大義や正統性を浸透させるため
展覧会や巡回展で広く公開されました…
宮本三郎も従軍画家として活躍した1人
《山下、パーシバル両司令官会見図》 は
作戦記録画の代表作です
シンガポールで行われた日本軍と
イギリス軍の停戦会議の模様を描いたもの
宮本は
その会見に居合わせていたのではなく
同地で実際の人物や場所を取材し
報道写真をもとに全体を構成しています
戦後 戦争画の多くはアメリカに接収され
1970(昭和45)年に
無期限貸与の形で153点が返還
東京国立近代美術館に保管・展示されています
自由が丘には
宮本三郎記念美術館があります
出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
増補新装 カラー版日本美術史 辻惟雄監修 美術出版社 2020
芸術教養シリーズ8 アジア・アフリカと新しい潮流 近現代の芸術史 造形篇II 林洋子編 幻冬舎 2013
国立新美術館 6/29~9/26
「ルードヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡-市民が創った珠玉のコレクション」
ドイツ表現主義や新側物主義 ロシア・アヴァンギャルド バウハウス ポップアートなど 20世紀初頭以降の様々な表現の作品152点を 寄贈したコレクターたちに焦点を当てて紹介しています
10/14~は京都国立近代美術館へ巡回予定