昨日の続きですニコニコ

 

【資料】

アメリカでは第一次世界大戦前に前衛美術が盛んになりますが、1920年代から30年代にかけて、アメリカ的な主題の具象絵画を描く画家たちが登場しました。地域主義的なこの動きは、不況のアメリカ経済とも関係していました。不況打開のために打ち出された政策により、国民主義的でルーツ回帰的な風潮がアメリカを覆ったのです。また隣国では同時期にメキシコ壁画運動という、万人のための美術運動が興りました。

 

 

Q.140

メキシコ壁画運動に参加した画家は?

①ディエゴ・リベラ

②マーク・ロスコ

③フリーデ・カーロ

④ジャクソン・ポロック

 

ディエゴ・リベラ

メキシコの歴史の壁画

国立宮殿のメイン階段の吹抜 1929-35

Painting: Diego RiveraPhoto: Drkgk, CC0, via Wikimedia Commons

 

 

 

答え ① ディエゴ・リベラ(1886-1957)キラキラ

 

ディエゴ・リベラ

1932年

 

ディエゴ・リベラはメキシコの画家キラキラ

 

パリでキュビスムの影響を受け

 

帰国後メキシコ壁画運動

いくつもの大作を残します音譜

 

 

独裁政権からの民主化を求め

1910~17年にメキシコ革命が起きます

 

1920年代に入り

革命後の新政府

芸術政策として推し進めたのが

メキシコ壁画運動ですビックリマーク

 

文字の読めない民衆に

革命の意義

民族としてのアイデンティティー

伝えることを目的としました目

 

 

リベラ

メキシコの民族的な伝統など

土着的な文化を研究して

ダイナミックな構図の壁画を手掛けましたキラキラ

 

 

で

コロンブス以前のアステカの都市テノチティトラン

Diego Rivera, Public domain, via Wikimedia Commons

 

 

ディエゴ・リベラの作品はこちらでウインクキラキラ

 

 

 

リベラの他に活躍したのは音譜

 

ダビッド・アルファロ・シケイロス(1896-1974)キラキラ

下絵を壁に投射するスライド投射機や

スプレーガンの使用など

新たな手法をつぎつぎと試みました

 

 

 

 

 

 

ホセ・クレメンテ・オロスコ(1883-1949)

農業技師となった後に絵を学び始めます

風刺画を経て壁画制作へキラキラ

 

アメリカ文明の叙事詩 ホセ・クレメンテ・オロスコ

《アメリカ文明の叙事詩》 1923-34

アメリカ芸術家救済事業に参加した時の作品

 

 

 

 

 

リベラシケイロス

昨日でてきたアメリカでの

芸術家救済事業にも参加していますビックリマーク

 

 

 

 

初めにでてきた

ディエゴ・リベラですが…

 

奥さんは…フリーダ・カーロビックリマーク

 

事故や病気による

心身の苦しみを表現した

メキシコを代表する女流画家ですキラキラ

 

フリーダ・カーロ 22歳

リベラ 42歳の時に結婚音譜

一度離婚してまた再婚していましたーびっくり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019

参考図書

改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019

続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018

増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021

芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013