昨日の続きです
メキシコの歴史の壁画
国立宮殿のメイン階段の吹抜 1929-35
Painting: Diego RiveraPhoto: Drkgk, CC0, via Wikimedia Commons
1932年
ディエゴ・リベラはメキシコの画家
パリでキュビスムの影響を受け
帰国後メキシコ壁画運動で
いくつもの大作を残します
独裁政権からの民主化を求め
1910~17年にメキシコ革命が起きます
1920年代に入り
革命後の新政府が
芸術政策として推し進めたのが
メキシコ壁画運動です
文字の読めない民衆に
革命の意義と
民族としてのアイデンティティーを
伝えることを目的としました
リベラは
メキシコの民族的な伝統など
土着的な文化を研究して
ダイナミックな構図の壁画を手掛けました
コロンブス以前のアステカの都市テノチティトラン
Diego Rivera, Public domain, via Wikimedia Commons
ディエゴ・リベラの作品はこちらで
リベラの他に活躍したのは
ダビッド・アルファロ・シケイロス(1896-1974)
下絵を壁に投射するスライド投射機や
スプレーガンの使用など
新たな手法をつぎつぎと試みました
ホセ・クレメンテ・オロスコ(1883-1949)
農業技師となった後に絵を学び始めます
風刺画を経て壁画制作へ
《アメリカ文明の叙事詩》 1923-34
アメリカ芸術家救済事業に参加した時の作品
リベラやシケイロスも
昨日でてきたアメリカでの
芸術家救済事業にも参加しています
初めにでてきた
ディエゴ・リベラですが…
奥さんは…フリーダ・カーロ
事故や病気による
心身の苦しみを表現した
メキシコを代表する女流画家です
フリーダ・カーロ 22歳
リベラ 42歳の時に結婚
一度離婚してまた再婚していましたー
出題:美術検定2級問題集ー応用編:アートの知見を広げる 美術出版社 2019
参考図書
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト (株)美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 美術出版社 2021
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 幻冬舎 2013