ピーターパン男と未来予想図
Amebaでブログを始めよう!

土壇場の知恵


 夏になると夫は普段寝てばかりいるのに
 朝野球には、きっちり起きていく。

 規則が厳しいちょっと大きな試合の前日。
 夫は突然「あっ!!」とタンスをかき回している。
 「どした?」「ないない・・」なーにを言ってるのかなぁ~と思ったら
 ユニホームの中に着るアンダーシャツ(袖が黒の服)がない!
 時間はもう夜の10時、お店なんかも開いてない。
 二人で考えた・・・また夫は「あっ!!」「今度は何っ!」
 「ソックスもない・・・」私の中で「きまさぁ~いい加減にしろ!」と
 イライラしていた。

 しょうがないので一緒に考えた。
 私は思いついた!「ソックスって黒の昔のジャージの裾みたいやつだよね?
  じゃ~さっ♪」
 黒の靴下を出して、足の前とかかとを切った。
 「これでいいじゃん」夫「・・・まじで?」
 私「でさっ♪でさっ♪これこうしたらアンダーシャツじゃん」
 黒い靴下の足の部分を切り、腕抜きを作った。
 「あとは諦めろ」と私は寝た。

 朝、起きてみると夫は、昨夜作った靴下を腕と足に着用して
 野球にでかけた・・・。

 帰宅した夫は「俺、審判にも笑われた・・・」とへこんでいた。

Hだけど真剣な悩み


 最近、プチ整形など簡単にすむ自分改造がある。
 私も子供を生んだ後思ったのは、おっぱいに何か入れたい・・・
 お風呂でお湯を混ぜる時に一番思う。
 同じように男性にもあるらしく、夫は生まれもった息子の包皮を
 なんとかしたいようだ。

 女性には「そんなこと!」だけど男性にはかなり大きな悩みで
 夫はその手の話題に敏感で、本などをみては「手術したいなぁ~」という。
 私はそのたびに「いいって!そんなとこにお金かけるなら旅行行きたい」
 など、おき楽なことを言っていた。

 ある日突然夫は「しばらくできないから・・・」
 私は「なにが?」と聞いた。
 夫は「営み・・・」  私「いつものことじゃん、何いまさら~ハハハ」
 夫「治療中なの」  私「??」
 どうやら夫は会社の人から、独学治療法を聞いて実行中らしい。
 私もすごく興味を持ち「何かできることがあったら言ってね」など
 言ってみたが、何もできない。
 独学法とは、息子に包帯を巻き一応固定するらしい。
 私は想像してみた・・・「なおるのか?」が答えだ。

 次の日、ホームセンターへ私はでかけた。
 通りすがりに目についた水道に使用する黒い輪!
 ヒラメイタ!!これいいじゃん♪要はストッパーになれば
 いいんだよ!
 
 帰宅した夫に「コレ使えない??」夫「ん?マジで~!やってみるか!」
 それからは、どうしたこうしたは聞かず、普通に過ごしていた。
 トイレに行くと、見たことない軟膏がある。
 夫にすかさず聞いた「あの軟膏なに?」夫「やべっ!」
 私「ナニ?ナニ?」夫「実はさぁ~この前買ってきた黒い輪でかぶれちゃっ たんだよね~」   私「・・・」

 それでも夫は病院にもいかず、自分で治していた。
 良かれと思ったことが、余計悩ませることになってしまったのである。

        

寝ぼけの天才


 前に書いたように夫は天然で面白い。
 ただ、その天然がカンに触るときもある。

 いつものように夫は帰宅し、食事を終えごろ寝をしながらテレビをみてた
 私は片付けを終え、楽しみにしているトレンディードラマ(古い・・)を
 みようとテレビの前に陣をとり、真剣にヒロインになったつもりでいた。
 気にしないぞ!絶対、気にするもんか!と思えば思うほど
 集中できなくなる・・・
 グォ~グォ~ ・・・(しばし沈黙、無呼吸なのである この後が怖い)
 グワァーオ~グワァーオ~ 無呼吸の返しはなぜか倍の音。
 あーもう!!いい加減にしろ!
 「ちょっと!布団行って寝てよ!」と揺らす
 グワァーが返事だ。
 「ちょっと!!」やっと目が半開き(怖い顔である)
 しょうがないので、自分の憩いのため!と私は夫の手を引っ張り
 私より身長は小さいくせに、体重は1.5倍
 この獣をなんとかせねば・・・夫の腕を私の肩にまわし
 布団の部屋まで連れて行く・・・
 ん?!こいつ、怪我してたっけ??
 夫は、なぜかビッコ(足をケンケン)
 その格好に余計むかついた私は、部屋まで連れて行かず
 廊下に置き去りにしてきた。

 失敗だったのが、廊下は猛獣のお叫びがよけい響いてた・・・。
 

キッカケは同窓会


 私の夫は、周りの人たちからとても好かれて面白い人。
 私から見ても、面白いと思う。
 ただ・・・そういう人物は結婚相手に選ぶんではなく、
 「男ダチ」として付き合っていく方がいいのかもしれない。

 ある日、夫が帰宅し「あのね~同窓会あるっていうから行くわ」と。
 まただ!なんだかんだの理由つけては、飲みに逃げる!
 夫の会社は、朝8時~夜は11時か12時が毎日の勤務。
 帰宅した夫に玄関から、弾丸のように話ながらついてく私。
 夫は「はぁ~疲れた」しか言わず、話すのをやめる。
 結婚ってこんなものなの?もっと楽しいんじゃないの?
 そんな疑問が頭を駆け巡る。

 同窓会の日、あんなに嬉しそうな顔はみたことない!ってほど
 嬉しそうに出かけた。
 私の中で、むしょうに怒りがこみ上げ「幸せにするだの、お前がいなきゃ
 死ぬだのいって、結局釣った魚にはえさは与えないか!」
 もう自分の怒りは絶頂だった。

 受話器をもった。
 呼び出し音が鳴ってる・・・
 「ありがとうございます!○○店でございます」
 「あの・・・Mさんいますか?」(Mとは名字)
 「ハイ、私です」(女の人だった・・・)
 「いえ、男性でいませんか?」
 「・・・○○店の方にいますが」
 「わかりました」
 Aくんは、転職先を教えて行ってくれてたので電話したらいない。
 教えてもらったお店に電話した。

 懐かしい声が聞こえた。
     「私・・」
  Aくん 「ん?!どうした?」
   私  「さっき電話したら女の人出て教えてくれたんだけど・・」
  Aくん 「あっ!嫁だ」
   私  「えっ?結婚したの?」
  Aくん  「うん、どうでもよくなったからね」
   私  「ごめんね。私のせいだね」
  Aくん  「そう、お前のせい!責任とってくれ」(冗談ぽかった)
   私  「どうやって?」
  Aくん  「俺、転勤して近くにいくよ」
   私   「うそばっかり!本気にするよ?」

 それから数ヶ月後、Aくんは本当に転勤してきた。
 

          

 

 

永遠の恋


 夫とは5年という長い付き合いで結婚をした。
 5年の間、お互い何もなかったわけではない。
 何もというのは、彼は男友達と爪に色がついた子猫ちゃんたちと遊び
 私は女友達と出かけては、出会った人もいた。

 男と女の違いなのか、彼は遊んでも何もなかったか、のようにしている。
 女の私は、違っていた。
 男性と出会い、カラオケや食事、普通にデートをし、夜のドライブ
 車を運転する横顔、笑いながら助手席をチラッとみる瞬間
 すべてにどきっとし、新鮮という何かに惑わされた。
 いつもなら、何か違う・・・と思い、彼氏に戻る。
 
 でも、たった一人・・・運命かもしれない、と感じた出会いがあった。
 Aくん・・・。
 出会いは、店員とお客。彼氏の洋服を買いにいったときの担当だった。
 その頃は、なんとも思わなかった。
 それから店員Aくんと私が仲良くなるには、時間はかからなかった。
 時間があけば、デートをしお互いを知っていくうちにAくんは
 「彼氏・・いるんだもんな」
 「うん、結婚するかもしれないの」
 「・・・・ねっ?マジで?」
 この時のAくんの目は、鋭く熱い目だった。
 すべてがわかった(私・・・彼氏と別れよう)
 
 5年の付き合いを私は切った。
 当然、相手は黙ってはいなかった。
 Aくんの会社に嫌がらせをし、問い詰めたら「俺じゃない」
 水掛け論・・
 そのうちAくんの方がもたなくなり「俺、会社首になるかも・・」
 この一言に私は(ここまでこの人を追い詰めるなら私が引こう)
 Aくんにはプロポーズもされていた、凄く悩み
 元彼に会い「私が戻れば、もう何もしないんでしょ?絶対だからね!」と
 約束させ、Aくんとは泣く泣く別れた。(この時のハンカチを今も大事にしてます)

 子供だったといえば、それまでかも知れないけど
 私が運命感じたのは、同じ生年月日、同じ血液型そして温かい愛情。
 私の選択は、間違っていた。
 最後には、2人とも傷つけてしまった。
 
 誰かを守るために犠牲になる、これはすばらしい事だと思う。
 でもここですることではなった。
 夫は家族として愛し、Aくんを男として愛した。
 
      ずるいかもしれないけど、感情とは難しいものである。
 

ささやかな復習


育児もそこそこ軌道にのり、子供が泣けば手余しして一緒に泣いて
子供が笑うと、一緒に笑う。そんな普通な生活でまたしてもムカつく出来事が。

季節もめっきり寒くなり、吐く息が白くなる初冬
夫から電話が・・・「今日、飲みにいくから遅くなる」
ここまでは、よくある話。
「ふ~ん、でっ?子供のお風呂は?」「あ~入れといて」ムッ!
この時私の頭はフル回転、よ~し!今晩半期に1度の復習だぁ!
まだ若かった私も、友達に会ってお茶したりおしゃべりしたりしたいのに
あんただけ、なんだかんだと理由をつけ・・・許さん!

すっかり時間は午前様。
カチャっと鍵の音、泥棒のように忍び足で家に入る夫。
復習には、まず寝たフリ!私は爆睡したふりをし
子供の隣に寝ていたら、子供の反対側で・・「グォ~グォ~」と
猛獣のような音が!
余計、疳の虫にさわりとうとう私は復習を実行!

まず子供をよけて、夫の隣に行きTシャツとトランクスで寝てる姿の
Tシャツをそぉ~と胸まであげ、用意していた団扇で静かにパタパタと
仰いだ。
最初は、いびきが静かになり、仰ぐのをやめ、またいびきがでたら
仰ぐ、ここは雪が深い土地。
部屋の温度もそうとう下がってる。
そんなことを繰り返し、横向いた夫の今度は背中をめくり、パタパタ・・・
そしたら突然振り向き「寒い!寒い!」とうつろな目で言い始め
私は「そお?」と言い、自分の場所で子供と暖かい布団で寝ました。

朝、起きてきた夫は「いやぁ~飲みすぎたなぁ~、外で寝てる夢みた」と
言ったときは、噴出しそうになった。

わざとそんなことを言ってたのか、天然で言ってたのか・・・(・_・")

おままごとの始まり

5年の恋愛を実らせ、派手な秋の結婚式を終え幸せいっぱいな若い2人

夫の遅い帰りを暖かい食事と待ち、朝も「いってらっしゃ~い」と2人の世界を楽しんでいた。 数ヶ月経ち、頼んでいた住居が空き引っ越すことになったのは師走。

夫がテレビを見ながら「あ~そうだ~、引越しの日俺忘年会だわ」
「えっ!泊まりなの?」「う~ん、市内の○○ホテル」

私は頭の中で悪魔が「おいおい、こっち妊婦なんだから帰ってこいよ!」と思いつつ
天使が「この人、優しいから絶対途中で帰ってきてくれる!」

引越し前日、私は一人で荷造りをし当日朝業者がきてバタバタと運び午前中には終了。
夕方「ただいまぁ~♪」とお気楽に笑顔で帰宅した夫。
「おかえり~♪」と万遍な笑顔で答えた私の中で「お・ま・え・おぼえてろ・・・ 」と
小さな憎しみが叫んでいた(ー_ーメ)

新年も3ヶ月がたちお雛様。女の子を無事出産!
 大仕事を終えて点滴をしながら2つ目の幸せをかみしめていた時姑がお見舞いに。
 私は長男(夫)の子供だから喜んでもらえる♪と思いきや一発目の発言が「いや~よか った!女の子で!男の子だったら5月人形買わなきゃならなかったわ~ハハハ」
 「???何?」女の子が生まれたら妻の実家でお雛さまを買い、男の子だったら夫の実 家で兜を買うというしきたりみたいのがあるらしい。(土地柄で)

 その後は実家に帰ってる夫の身の回りのことを山ほどいう・・・
 姑 「パンツもってこなかったの?って聞いたら、ないっていうから買ったから」
 私 「えっ?ないっていったんですか?夫の身支度セットかばんに入れて数日分用意し    てきたんだけど・・」 こんなかみ合わない会話が続き、私は夫に聞いたら
 夫 「あ~面倒だったから、ないっていったの、買ってくれるんだからいいんだ」
 私 「・・・・」

 夫と夫の一族の出口のない迷路に足を踏み入れてしまった。成人すぎた姉たちは、
 リボン、マーガレットなどの少女漫画をよみキティちゃんの茶碗を使う。
 車で買い物行くだけなのに姑は「私、助手席じゃなきゃいやだ!」私にいう・・
 夫の助手席って・・・どういうことだ?
 
 姑が風邪をひくと必ず家族から「風邪ひいたみたいだから来て見てやって」と夫に電話 がくる・・・いつから夫は医者に転職したんだ?(-_-;)