全国的に30度越えの猛暑日。ここ群馬も例外ではなく朝7時だというのに太陽がギラギラという感じ。観光パンフを眺め、碓氷峠手前の「碓氷第三橋梁(めがね橋)」に行ってみたいと前夜から思っていた。そこを超えて長野に抜けることはない。戻って来るので荷物は四阿に置きっぱなしで。(ごめんなさい)
直前の碓氷湖。
明治25年に完成したという橋梁はレンガ造りで周りの自然に溶けきっている。
かつてはこの上を蒸気機関車が煙を黙々あげて汽笛を鳴らしながら横切っていったのか。。
およそ60年前まで。。
橋梁の左右はトンネル。ちょっと入っただけでもはひんやり。
そして廃線後はこの橋の北に並行する橋を電化された信越本線が走るも30年余りで廃線になったという。
今では別の路線を長野新幹線が通り、この地区に電車は通らない。通らないから過疎になったのか、過疎になったから通らなくしたのか知らないが、この街にも高齢者しか残ってないようだ。
めがね橋に向かう途中、廃校された?小学校の庭に、変わったモニュメントが幾つも飾られたのが気になっていたのだが、帰りに立ち寄ってみた。
↑後ろの船をほとんど一人でこさえちゃったとか。材料は、廃材や近所の人の寄付とか。船の上は風が通って快適。
芸術などわかる感性は持ち合わせてないのだが、「なんとなく面白そう」というだけで。。
体育用具置き場跡と思われるところで作業をしている方に「自由に見学してもいいか?」と声をかけたところ、作品の説明から始まり、ご自身が画家であること、廃校跡地を借り入れ芸術活動とともに、地域のコミュニティーになる場を作ってること、芸術家のつながりでいろんな芸術作品を展示するに至ってること、ご自身が制作したもの、植えたひまわりやいもと猿による被害、ご近所の方の差し入れに至るまで、お話くださり、私にとっては「とても人柄の良いおじさん」で、よくいらっしゃるご婦人と3人お昼のご馳走までいただいた。ご婦人も、この地に移住?し、農作物を栽培し、学校などに提供したり、英会話や手話を新たに学ぼうとする好奇心、意欲の持ち主でありながら上品な方。
でも実際は芸術レベルは世界的で、フランスでの15年の活動を通じ、芸術の国フランスではかなり認められた方のようで、日仏の芸術家の橋渡しのような企画も実施してられる。なかなか日本では文化、芸術が認められないと嘆いていたが、コロナの関係でフランスになかなか帰ることができず、この妙義山の麓の地で芸術活動を通して自分のやりたいことを自分の思うようにやっているみたいだ。「ミュウゼ松井田」宣伝は何もやっておらず、唯一ブログ発信してるとか。
きっと数年後には、芸術文化の発信拠点として日本の人々に知れ渡るのだろうと思う。
薄っぺらな私には普通の生活をしていたら巡り会わないだろう方と巡り合う。これも自転車旅のなせる技。だから旅は面白い。。。
その後、鉄道村を訪れ、「味が落ちたから食べない方がいい」と言われまくった横川の釜飯を食べ、ゆっくり「もみじ温泉」に浸かり、ビールをいっぱい。
気づけば、昨夜と同じ四阿で野宿。
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