ドライアイは言うまでもなく目が乾いた状態、およびその症状をいいます。
目が乾く、あるいは乾いていると感じるのは、涙の量が足りていない、またはうまく眼球の表面に行き渡っていないからです。
言い換えればドライアイとは涙の問題なのです。
眼球上に薄くのっている涙は3つの層から出来ています。
眼球側から、ムチン層、水層、油層となっています。
各層の中で最も厚いのは水層です。
その上に油層がかぶさっており、水層の水分が蒸発するのを防いでいます。
ムチン層は粘液で、水層に水分を補給し、目の表面全体に水層が行き渡らせる働きをしています。
目薬をさすのも、目の渇きを解消するためです。少なくともさした直後は乾きから解放されます。
涙の機能は主に目を乾燥から守ることです。
これによってデリケートな眼球を涙の膜が空気中のゴミや異物、細菌などから守っています。
また、瞬きをするまぶたと眼球の潤滑剤でもあります。
眼球上の涙は何もしないでおくと徐々に蒸発してなくなってしまいます。
瞬きによって涙腺が刺激され、少しずつ涙が分泌され、瞬きによるまぶたと眼球の運動で眼球の表面に行き渡っています。
このため、瞬きに異常が出てしまうと、ドライアイになる可能性は非常に高くなります。
集中して何かを見たり、緊張すると瞬きの回数が減ります。
PCの操作が増えたことでドライアイに悩む人が増えた背景にはこうした関係があります。