「声もかけてくれへんし、、ひどすぎるわぁーーー」
たつおくん、なにやら興奮して一人で怒ってます。


全く訳のわからない僕・・・。
何言ってるんやろ・・・。


どうやらわけは、たつおくんが渡された切符は那覇行きの飛行機だったのです。
何も考えずに三人隣同士(そう、彼は寂しがり屋)と思ってた彼は切符に示された搭乗ゲートに素直に行き、1月上旬にも拘らずTシャツとか軽装ではしゃいでいる連中がいるのを見て「やっぱ、八甲田ってアツイ山やねんな。みんな盛り上がってるワイ♪」と何も疑わずに飛行機に乗り、ビーサンをはいてるやつを見て、さすがにおかしいと思ったらしく、
スチュワーデスを捕まえて「これどこ行きですか?」と聞いたら「OO時OO発の那覇行きです。」と答えられ、

「おえーっ、どないなっとんねん!!」

と血相を変えて
「俺は青森行きの飛行機に友達と一緒にチェックインした!」「どういうわけか分からんけど、早く俺を下ろして青森行きのところに連れて行け!!」と叫んだらしいのです。


「お客様、申し訳ありません。もう当機は離陸の準備に入っております。」

「何を言ってんねん!俺は那覇じゃなくて青森に行くんやでぇ!」

「お客様、しばらくお待ちください。」


タイムテーブルを素早く調べる優しいお姉さん。


「青森行きのフライトも丁度離陸準備に入ったところでございます。」←笑顔


「何でもえぇから俺を下ろせぇーーー! (怒)」


というわけで無理やり閉めたばかりのドアモードをまたロック解除させて、無理やりタラップをつけさせ、もう既に滑走路の手前まで来てしまっていたので、どうしようもないから滑走路を自ら走って(他の飛行機に踏みつけられそうで、冒険家の彼をもってしてもかなり怖かったらしい!)元の搭乗ゲートまで戻り、そこから更に無理やりバスを自分独りのために走らさせて、ようよう青森域の飛行機の下まで来たらしいのでした。


(珍道中は更に続く!)