しら〜っとブログ更新ざます。
 
気がつけば、最後の更新が6月末って、夏が終わってしもうてたわ。
ちょっと気を抜くとすぐこれですわ。
 
別にヴァカンスをとっていたわけでも
ジャポンに帰国していたわけでも
特に病に伏せっていたわけでもござーせん。
 
 
 
書き留めたいことはいっぱいあって
ネタがなかったとかでもないんよ。
 
言うてしまえば毎度お馴染み、怠け者の遁辞でござる。
書きたいことがあると言うのに、ブログを書く気力がなかったともいう(笑)
 
 
 
前回のブログを書いた頃に種まきをしたジャポンの朝顔が、なんとやっと花が咲いた(どんだけ遅咲きやねん)ので、この花が萎む前には更新せねばならぬねえ
と思い立ったわけざんす。(9月後半の話やけど)
 
それにしても、雨ばかり降ってホンマに今年は植物には辛いシーズンになったわ。
ダメ元で植えた大葉の目が2週間ほど前にやっと芽が出たって、こんな年はなかったけれども、果たしてこの芽はどこまで育ってくれるのやら。
山椒大夫さんはもうとっくに黄葉が終わってすっかり葉を落としておられます。
 
そして今頃になってやっとモーリスの庭の野菜が大豊作よ。
生命力ってすごいわ。
 
さて、色々と書き残しておきたいことが山積みではあるんですが
時事ネタ的な意味も合わせて最近の一大トピックから行っとくわ。
 
 
 
 
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ちいと分かり難かろうが、
2年以上ぶりにヘヤーサロンへ行ってきたざます。
しかも仏国のサロンはお初やねんけど、これには理由がござんす。
ワタクシのシチュエーションに於いては今のところジャポンへの帰国の目処は立っておりませんし、取り立ててどうしても帰らずにはいられない状況でもなくて(免許証が失効しておるのでその手続きに迫られる期日までは、程度)
ワタクシの頭の中には仏国(仏人)のヘヤーサロンに行くという選択肢が人生の中に今までなかったわけですが(訳は聞かないで)
何で急に気が変わったかと言えば
前置き長なったけれども、
要するにヘアードネーションをしたからと言うわけですわ。
 
実際には9月後半の話やねんけど
下書きしている間に10月になってしまって焦っていたら、ちょうど今月はピンクリボン月間というタイムリーな状況やん。
 
 
 
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はい、この通りバッサリと
 
ワタクシも御多分に洩れず、ヘヤーサロン活動はジャポンへ帰国した際にメンテナンスしてもらっておったのですが(自分で軽くセルフカットで整えてはおりましたが)
ジャポンでメンテナンスなんてもういつ出来るかさえも見当がつかぬこのご時世。
 
 
もうね、
どうせ切るんやったらこれやな、と思ったわけですよ。
切られた髪は乳がんで抗がん剤投与中の女性のウイッグになる
そう、オサレにカットしてもらうだけやったらこの髪の毛はゴミ箱行きやったわけ。
伸び放題ではあれど、傷みは全くなくこの年齢にすると白髪がほとんど見当たらないという健康優良毛(しかも多い)というどうでもよい取り柄はあったんです。
そして伸びている間に心や体が病んだこともなく、思えばそれなりに験のよろしい髪やと思うので、必要とされている方のところへ行くには申し分のない素性かと。
(自画自賛)
ちょいと申し訳なかったのが、がっつりレイヤーを入れておったので前頭部分の髪の毛は残念ながら戦力外通知やったのですけれども
仏人に比べて遥かに毛量が多いのでそれでも倍量以上の収穫にはなったっぽい。
こんなワタクシの分身ですから、ガンもビビって退散してくれることでっしゃろと善い呪いをかけておく。
 
 
 
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実は、このヘヤーサロン
我が家から徒歩5分の場所にあって最近若いお嬢さんが買い取ってリニューアルして頑張っておるサロンなんですけど
ドネーション活動に積極的で有名だったと言う灯台下暗し。
ワタクシがドネーションをするつもりであることをオットに伝えたら
それを聞きつけたモーリスの庭のアペリチフ仲間が、ここが積極的に活動してると教えてくれて
あれよあれよと言う間に彼女のサロンで断髪式になったというわけよ。
瞬発力のあるご近所さんに恵まれてますわ。
 
美容師のお嬢さんもワタクシの髪の状態をみて非常にご満悦で
こんなに長くて綺麗な髪なのによく決心しましたね〜、大丈夫?
なんて言いつつかなり勢いよくバッサリな。
別に決心というほどたいそうな気持ちになったことは一ミリもなく
スカッと爽やか、楽しい気分しかなかったわ。
 
 
 
で、
別に興味ないと思うけど、何でドネーションしようと思ったかというと
ワタクシの周りに現在様々な癌と闘病中の友人が結構いて
その中でも抗がん剤治療で脱毛してしまわれてウイッグで生活中の女性たちがまあまあいるんですよ。
生きることに関して、果たして自分はここまでギリギリの立ち位置から向かい合ったことはあるんやろかしら。
彼女たちと一緒に過ごした体験をきっかけに
自分がこの国で生涯を終えるであろう際により具体的なヴィジョンをリアルに考えるきっかけにもなりましたし
今の自分がここで何ができるのか色々考える機会をいただきましたん。
そのうちの一つが
伸び放題の髪の毛を結わえているだけの日々を送る自分の髪に何か意味を持たせて旅立たせたいなと思ったわけです。
 
 
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まあ、ワタクシの髪だけでは一人分のウイッグにもならへんのですけれども
バッサリ切った髪を見て、驚く友人マダムたちはその理由を知って
長髪の数人は、切る予定すらなかったけれども、ワタクシのザンギリ頭を見て文明開花の如く(大袈裟やな)自分の髪の毛が条件に満たされていると知るや否やヘヤーサロンの予約を入れたりしてはります。
ゴミ箱に捨てるくらいなら、それはスンバラしいと思うわ。
そう、ゴミ箱に行くよりはええやん
と言う感覚程度でええんやと思います。
あんまり深く考えて一大決心して髪を切られるより受け取る方も楽でよろしやん。
んで
髪の毛を切るに至らずとも、どうやらヘアーオイルなどの関連製品を購入することでその一部がドネーション団体に寄付される形になっているようで
伸ばし中の方や、何らかの形で支援したい人々がそれぞれ貢献できるシステムになっているらしいのでそっちもおすすめやわ。

 
 
 
 
ちなみに
ワタクシが行ったヘヤーサロンはとてもオサレでインテリアのセンスも良くて
肝心の施術も噂に聞いていた仏国流の想像の100倍上をいくレベルやったわ。
シャンプーはワタクシがジャポンでお世話になっているサロンよりも上手やったし。
スタイリングはジャポン女子が好き系のゆるふわスタイルがお得意の模様
カットもきちんとしたテクニックやったのですが
ワタクシ、どうしても最後の仕上げをしたくなるんですよ
で、1日は現役プロの施術スタイルを楽しみましたが、翌日は自分好みの仕上げに。
(どうしてもアジア人の毛量調節は仏人にはちと難しいように思えますんで思いっきりスキバサミで勢いよく調整したら完璧やったわ)
でもこのお店にはまた行っても良いと思っておりんす。
もし、全く気に食わぬ仕上がりになっていたとしても、自分の髪の毛が万が一でも誰かの役に立つかもしれないのなら、全然受け入れられると思ったのもポイント。
おばちゃんはオトメと違ってこう言う部分はスパッとこだわりを捨てられるんよ。
 
また25センチ伸ばしてドネーションしにいくのか
勢い付いてさらに短くしてしまうのか
 
そう、これも髪は放っておいても当たり前に伸びると思える健康が自分にあるから言える話やわ。
 
本来なら切ればゴミ箱に行く筈だった髪の毛を再利用してもらうだけの話を長々お読みいただいてありがとうさんなことで御座候ざんす。
切ってくれた美容師さんと乳がん治療中の患者様へのウィッグ支援アソシエーションに感謝します。
そして全ての癌サバイバーの方々に微力ながら心からエールを送り続けたいと思います。
 
 
 
<追記>
仏国内でヘアドネーション支援を行なっている美容院は沢山ありますが
(施術料は有料よ)
自分で切って送ることも可能ざます。
association-solidhair