この時期の知らせほど寂しいものはない。
夕方、郵便受けに入っていた年賀欠礼状(喪中葉書)の差出人の名前を見て、「まさか」と思った。
毎年、墨書の添え書きで、熱い激励をしてくださる方だった。
何度、その添え書きを励みにしたことか。
これから増え続けるその知らせを、どう乗り越えていくか。
とある施設の玄関で、一斉に深々とお辞儀をしてお見送りをした後に、すぐさま気持ちを切り替えて、不安や寂しい気持ちを悟られぬよう、笑顔で利用者に接している方たちを見かけると、立ち止まることなく走り続けるということが、どれほど大切なのかということを思い知らされる。
それでも、1人になった時には、こうして考えるのだろう。
画像は 東福寺 通天橋
令和7年(2025年)には、3人に1人が65歳以上の高齢者、認知症が5人に1人という超高齢社会を迎える。
そんなことばかり考えている私を、その方は何とも言えないまなざしで見ているのかも知れない。
これまでに頂いた年賀状を見ていると、「乗り越えて行く術と智慧を身につけよ」と言われている気がします。