『本当の幸福

「本当の幸福とは、自分の心が感じている、
平安の状態をいうのだ。

いくら心身統一法を何十年やっても、
幸福は向こうから飛び込んで来るのではない。

自分の心が、幸福を呼ばなければ、
幸福は来やしない。

だから、現在の生活の状態、境遇、
環境、職業、
何もかも一切のすべてを、

心の底から本当に満足し、
感謝して活きているとしたら、
本当にその人は幸福なのである。


― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 

赤字や借金は、あなた達の価値を否定するものではない。
それは「失敗した心」ではなく、
「責任を引き受けてきた心」が表に現れただけの姿です。

経営者は、
景気、制度、取引先、雇用、家族、社員――
自分ではどうにもならない力を、
すべて一度は胸に引き受けて前に進みます。
その重さの中で心が平安を失うのは、
弱さではなく誠実さの証です。

天風氏の言う
「幸福は自ら招き寄せるもの」とは、
状況を肯定せよという教えではありません。
自分自身を見捨てるなという教えです。

いま心が平安でないなら、
それは「まだ終わっていない」証拠です。
挑戦をやめていない証拠です。
逃げずに、考え続けている証拠です。

経営において本当の転機は、
資金繰り表が好転した瞬間ではなく、

「この現実から、もう一度立ち上がろう」

と、自分を信じ直した瞬間に訪れます。

心が荒れているときに、
無理に「感謝」や「満足」を装う必要はありません。
まずはこう言えばいいのです。

「ここまで耐えてきた自分は、よくやっている」
「まだ、手は残っている」
「考える力は、失っていない」

この自己承認こそが、
心を平安へと引き戻す第一歩です。

赤字や借金は、
あなた達が無能だから生まれたのではありません。
挑戦したから生まれたのです。

そして挑戦した人だけが、
次の一手を持ちます。

どうか覚えていてください。

幸福は、結果の向こう側にあるものではない。
再び歩こうと決めた瞬間に、すでに始まっている。


あなた達が今日も考え、悩み、
それでも経営を手放さない限り、
その心は――
まだ折れていません。
そして、折れていない心は、必ず立て直せます。

私は、そう確信しています。

 

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 332  ―


---------------------------------------------------------------
格言を企業経営に活かしたい方はこちらへ
メールによるお問合せは yac@tkcnf.or.jp
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当 : 総務 山下がお受けいたします。
---------------------------------------------------------------