今宮健太選手は2009年のドラフト1位指名により入団して、現在、日本一のホークスのレギュラーとして活躍しています。
では、過去、1位指名された選手は同じ様にレギュラーとして活躍出来たのでしょうか?

2003年 自由枠 馬原孝治
一般② 城所龍磨 ④明石健志
2004年 自由枠 なし。
一般① 江川智晃
2005年 自由枠 なし。
一般① 荒川雄太 大卒社会人 ①松田宣浩
2006年 一般① 福田秀平 大卒社会人 ①大隣憲司
2007年 ①岩崎 翔③中村 晃 大卒社会人 ①大場翔太
2008年 ①巽 真吾②立岡宗一郎
2009年 ①今宮健太②川原弘之
2010年 ①山下斐紹②柳田悠岐
2011年 ①武田翔太
2012年 ①東浜 巨
2013年 ①加治屋 蓮②森 唯斗
2014年 ①松本裕樹②栗原陵矢
2015年 ①高橋純平⑥川瀬 晃
2016年 ①田中正義
2017年 ①古住晴斗②高橋 礼
2018年 ①甲斐野 央
2019年 ①佐藤直樹
2020年 ①井上朋也

※自由枠⇒「自由獲得枠制度」の略。かつては、「逆指名
制度」と言われていた。2007年に廃止。裏金
問題等々により。
※大卒、社会人⇒高校卒と大学、社会人を分けていた。
2009年より廃止。
※2005年より育成ドラフトスタート。小斉祐輔が後に
支配下登録。
※2006年には、高谷、森福、長谷川選手も入団し、育成
指名の山田大樹も、同年に入団している。
※2010年は育成ドラフト指名の3選手が活躍中。

1位指名を受けた選手の中でレギュラーを掴んだのは、本当に僅かです。ホークスの場合、育成⇒支配下⇒レギュラーを掴んだ選手もいますが、それも稀です。

改めて、厳しい世界なのが分かります。

チヤホヤされるのは、入団一年目のキャンプくらい。後は結果を残さないと注目されなくなり、短命で去る事にもなります。殆どの選手は一年契約。二年目は保証されていません。その為、生き残りを掛けて必死に練習しています。


入団2年目に10代で開幕一軍を果たしはしましたが、出場機会は最終回の一塁手での守備だったりと現在の今宮選手からは想像もつかない年でした。打席に立ったのも広島戦での一打席のみ。見送り三振でした。その年のオフにはファーストミットを待って帰ってきていて、「まさか、ファースト守るの?」と驚いたのと「健太君には絶対に合わないポジションだな」とショックを受けたのと、プロのレベルの高さを改めて痛感したのを憶えています。こんなに身体能力が高い選手でも妥協しないと生きていけない世界なんだなと。
しかし、その年に開催されたアジアシリーズで今宮選手の本領が発揮されました。新垣投手が先発した試合で今宮選手はファーストを守っていました。相手打者の打球がファーストへきました。簡単には捕球できない打球でしたが逆シングルで捕球し、素早く、その試合でショートを守っていた川崎選手へ送球して見事にゲッツーを取りました。バッティングも好調でした。ライト前に初ヒットを打ってからセンター、レフトへ安打を放ち間違いなく川崎選手の後継者は今宮選手だと、来シーズンがとても楽しみでした。
しかし、そんなに甘い世界では有りませんでした。翌年は同郷の内川聖一選手と自主トレを行い、主に打撃力向上とショートのレギュラー奪取を目標に自分を徹底的に追い込んでレベルアップを図り、挑んだ宮崎キャンプ。勿論、今宮選手はA組。ライバルである、明石選手は故障明けと言う事もありB組スタートでした。この年にもう一人ショートのポジションを争っていたのが、現在の広報担当のオリックスから戻ってきた金子選手でした。第一クール、第二クールと早出特打、帰りも一番最後迄練習していました。第三クール辺りから実戦形式の練習が徐々に増えてきた頃に明石選手がA組へ合流。し烈な三人によるレギュラー争いが激化していきました。そこで打力でアピールし頭角を現してきたのが明石選手でした。
紅白戦は、今宮、明石選手を交互に起用していた秋山監督でしたが、紅白戦からオープン戦へ移るにつれて今宮選手の出場機会は減っていきました。残念でしたが、「打つ、走る」明石選手が開幕スタメンを勝ち取ったのです。今宮選手は終盤、それも9回のみの守備固めでの出場が続きました。本人は、とても悔しかったでしょうし特に守備に関しては、「自分なら捕れた、アウトに出来た。」と思った機会は多かったでしょう。このまま、シーズンが終わってしまうのか?もうチャンスは無いのか?と悔しく、腹が立ったりで、私は神社に通って「野球の神様、どうかもう一度チャンスを与えて下さい。」と長男と二人で祈願していました。
野球の神様がいたのか、聞いてくれたのか(それは無いですが…)4月のロッテ戦で本多選手が首の痛みで退き、そこに今宮選手が途中交代で出場したのです。本多選手には申し訳ないのですが、私は大はしゃぎで喜びました。そして、守備位置がセカンドではなく、ショートだったのも嬉しかったのです。その時に、秋山監督は今宮選手をショート一本でしか考えていないのが分かりました。「試合に出れば必ず分かる、守備力の高さを、そして身体能力の高さも。」出場機会が増えてくると、専門家の方々も今宮選手の守備に注目してきました。「これがホークスのショート」と思わせるプレーを連発、川崎選手よりも守備は上と言わせました。ですが、明石選手が完治してからはベンチを暖めるようになりスタメン起用は有りませんでした。今では信じられないのですが、あの松田選手が同じシーズンに故障離脱したのです。そこで、また今宮選手にチャンスが訪れたのです。明石選手はサードへ、今宮選手はショートに。そのシーズンは終わってみれば84試合にショートで出場して初安打、初ホームランもかっ飛ばしました。2本目のホームランは後援会最初の応援ツアーでの一発でしたので嬉しく感動して、泣きながらスタンドで手を振ったりもしました。
今宮選手は、「運」と「実力」を持っている選手です。実力は有っても魅せる機会が無ければ埋もれていくだけですが「運」のある選手は、魅せるチャンスを神様が与えてくれる。秋山監督が今宮選手の守備を高く評価し継続して起用した為、打力で劣っていた今宮選手に「バント」と言う技が生まれたのでしょう。

2021年は本人も言っていた通り、競争です。ですが、
怪我の心配が無くなった今宮選手に挑戦出来る選手はまだいないのが正直な所です。自主トレ、キャンプと見学出来ないのが残念ですが今年こそ、胴上げの瞬間にはグラウンドに今宮選手が存在してほしいと願っています。

 今宮選手の自主トレ、20日(月曜日)に一般公開されるとの事です。昨年も『非公開』と選手から聞いていたので北九州には行きませんでした。今年も『非公開』と聞いたので行く予定は有りません。一昨年は公開していましたので、見学と球場でのグラウンド整備と球拾いのお手伝いをさせてもらいました。

 激励会でも今回の自主トレでも感じる事なのですが、『これは止めて下さい』とお願いしていても、ルールを守れない人がいます。激励会ではファンの方々のテーブルに選手が回って記念撮影を行うのですが、どうしても自分のカメラやスマホで撮影する人が多くいました。そしてツーショット撮影も止めてもらうようにお願いしていても、抜け駆けで撮影する人がいました。結局、1人が守らないと、『じゃあ、自分も…』と言う気持ちになるのでしょう、収拾がつかなくなってしまいました。

 自主トレも同じです。非公開と知っていても、何とか言って入れてもらおうとか入れば、写真を撮影し、SNSにアップする。自慢したいのか何なのか心理は読めませんが、選手が公開したくないと言っているんのですから、わざわざ公開しなくて良いのです。一昨年、お手伝いに行った時、選手は練習しているのにスタンドでは練習後のサイン目的で、かなりの行列が出来ていました。そして、あの人やこの人、『サイン持っているでしょう?』と言いたくなる人の顔も見れました。一体、何枚必要なんでしょうか。サインの前に選手が一生懸命に練習している姿を真剣に見れないものなのでしょうか?私は公開する必要はないし、ファンとは一体何を基準にファンと呼べるのでしょうか?この時期からキャンプ迄は必ず、サインを転売する人もいますが、それよりもルールを守れない人が多すぎると思います。選手はアイドルでは有りません。その1シーズンに全てを掛けて挑む訳です。邪魔はしない、迷惑をかけない、要らぬ気を使わせない。

 自分が朝から夕方まで体を動かして汗びっしょりになって気温の下がった時間に100人近い人達に、貴方はサインを書けますか?自分の都合ばかり考えるのではなく、相手の事を本当に思っているなら球場には行かないのが、最高の応援する姿だと思います。