村上春樹の合間にホッコリとする一冊、浅田次郎の「夕映え天使」・・・ホッコリとする昭和の情景が脳内を駆け巡る、人の生きようが見える気持ちのいい読書タイム。
さびれた商店街の、父と息子二人だけの小さな中華料理店。味気ない日々を過ごす俺たちの前に現れた天使のような女・純子。
あいつは線香花火のように儚い思い出を俺たちに残し、突然消えてしまった。表題作「夕映え天使」をはじめ、「切符」「特別な一日」「琥珀」「丘の上の白い家」「樹海の人」の6編の短篇を収録。特別な一日の普通の出来事、日常の生活に起こる特別な事件。
浅田次郎が色々と分野を広げているが、最近の作品には特に興味津々・・・されど、目下、村上春樹一色の脳内環境、スピードは30冊超えは必置。
難解本の合間に読む価値。
浅田節で昭和の姿が復活。