日曜日のゴルフ帰り、家着と同時に段ボール箱が一つ宅急便できた、中には酒と本と書かれていた「ピーン!」ときた。・・・男厨房に入るべしという名著、「まったん流台所剣法Ⅱ」の二巻目が送られてきた。
第一巻は酒を飲みながらの名著である、第二巻もそれにならって秋の夜長を楽しませてくれそう。
「まったん流台所剣法Ⅱ」自画自賛・牛飲馬食日記・・・なんとなく永井荷風の「断腸亭日乗」的なタイトルではあるが、包丁を剣法に変えての表現は男の粋を夢想したくなる。
江戸っ子の酒・菊正の隠れ大吟醸「百黙」、灘の銘酒も同梱されての到着だ、真っ白いメッセージカードで真意が知れてきた・・・どうやら、細かいことは「黙っとれ!」ということらしい。
著者のまったん氏の夜毎の晩酌でお世話になっている酒と肴だ・・・江戸っ子のような酒風ではあるが、料理同様にこの二品には隠れた秘密が少しだけありそう。
これから数日は「まったん流台所剣法Ⅱ」を1頁目から熟読していく、当然と「百黙」と「大江のり」を肴に…作者と同じ心境となって剣の切れ具合を料理時に遡って尋ねてみたい。男の料理はひたすら怠惰で気まぐれ、でもそこには何かやり遂げた「漢」の匂いも感じるはずで、そんな読み手の楽しみを文字と写真で追いかけるのは秋の夜長には好都合となる。
チビリチビリと大吟醸をやりながら、海苔をバリッと齧る・・・ページを捲るつど、そこはかとなく男仕事の香りが漂ってくれば酒勢も捗りそう。143頁の大作に本日から挑戦するが、途中酒と海苔が切れたらどうしようかな・・・今はそれが心配。
読書の秋らしく気持ちは李白風・・・。
後日譚は霜月の頃、いや百黙かな。



