今朝の一曲。
氷河の中で、音は奏でる。
氷河の上で、ピアノを弾く人。
氷河の上で、舞踊する人。
今朝、ふっと思う、気付く。
世の中は彩られる。
五感は彩られ、見るモノ、事、知ることや知りたいと望む欲は取り巻く秒分の如く。
生命は体を持つ、頭脳を持つ。
声、手、足、味覚や臭覚、あらゆる感覚は脳。
邪念や彩られ付着するそれらは、毎秒、毎分、重なり、厚みを増していく。
削ぎ落さなくちゃ。と、ある時思う。
否。
きっと。氷河の世界のように。
どんな場所にいて、どんな視野を広げようとも、私が立っている場所は。見ている世界は。
氷河の世界のように。
静かな。重く軽い粒子が放っている氷河の世界。
無音でない無音。
無色でない無色。
無臭でない無臭。
全てあり、全てが無い世界。
気付き。
映画、”ニーチェの馬”を思い出し、改めて、深く理解する。
悲しさや嬉しさ、喜びや諍い。
付着した彩りが無くなる瞬間の。
悲鳴を上げるだろう。
きっとその後に来る世界は静かで、美しい。
きっとその後でなくても。
今の立っているここはそういう世界なんだ。
全ては想像だから。
ニーチェが聞いた、或いはベーコンが習作した、ムンクが描いたように。
聞こえる悲鳴は恐れることはなく。
むしろ、美しく、どの世界にいても聞こえ、眩く、また耐え難い苦しみや。
過ぎ去ったその場所はきっと美しいんだろう、と。
私はそういう世界に。
星たちの逆行勢ぞろいに中、気付くこと、ふっとやってくること。
大きいな。大きいな。
今日も。
ありがとうございます。