雑感と新起立試験 | まつかぜブログ ~子供が起立性調節障害です 時に医療者視点~

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暖かくなりました。桜
一時は購入できなかったトイレットペーパーも
大分、出回るようになり、ホッとしています。
トイレットペーパーは、一時は店頭から消えていました。
周りの人はオイルショックみたいと言ってて
そんな馬鹿な!と思ったけど
本当にトイレットペーパーが無かったので焦りました。あせる
 

有名なユーチューバーが数年前に
トイレットぺーバーを大量購入したという動画をあげていたことで
今になって、動画を見た人から
買い占めないでと言われたり、責められている、誤解されている、
とやっているのをニュースで見ました。
このユーチューバーは、現時点で買い占めたわけではありません。
それなのに、
数年前にUPしていた動画を、現時点での行動のように拡散されたようです。
その背景には、動画を視聴した人が、早とちりしたり、誤解したり、
または、捏造して情報を流した者がいるのでしょう。
 

お釈迦様は、物事には必ず原因と結果があると説きました。
土に種をまいて、水をやったら、
やがて花が咲いて果実が実るけれども
果実が甘いのか、苦いかは、
種や、育ち方に原因があるというものです。
 
 
今回のユーチューバーの不幸な出来事に例えると
多くの人に視聴してもらうためには
誰も思いつかないような内容の動画を作る必要があって
たくさんのトイレットペーパーが自宅に積み重なる映像を
視聴者に印象づけたかったと思います。
これが「種」にあたると思います。
 
結果的には、今年、中国から発生したコロナウイルスの影響により
マスクやトイレットペーパーが品薄状態となったことで、
いろいろな条件が重なって動画が炎上してしまった。
動画の再生回数は増えたけど、ユーチューバーは災難だった。
これが「果実」にあたると思います。
 
もしかすると、ユーチューバーが他者のために行動をおこした動画だったとすれば
こういう結果にならなかったのかもしれません。
例えば、トイレットペーパーを大勢に配るとかです。
ユーチューバーは、炎上するとは予想してなかったと思います。
思いがけず、まいた「種」が、悪い「果実」になってしまうなんて。

改めて、ネットであっても、原因、結果の法則から逃れることはできないし、
ネットの使い方によっては、
自分を幸福にも、不幸にもするツールでもあるなと思いました。
 
 
前置きが長くなりました。
今日は、新起立試験について思うことがあって書こうと思ったんです。
新起立試験については、過去にも書いたことがあります。
見ていただければと思います。
下矢印
https://ameblo.jp/benet57/entry-12363722801.html
ODの検査 起立試験と新起立試験

https://ameblo.jp/benet57/entry-12364001154.html
田中大介先生と鹿児島親の会と宝物⑨新起立試験
 
ネットで新起立試験って何?と書かれてあったり
ODの子どもの受診時に、起立試験ばかりする、
起立試験しかやらない等の
書き込みを見たり、聞いたことがあります。
それで、新起立試験についての情報を発信する必要があるな~と思いました。
 

OD(起立性調節障害)の子どもは、
血圧測定をしても、脈拍測定をしても、体温の計測を行っても
正常値のことが多いです。
(たまに低血圧の診断を受ける子はいます)
けれども、子どもは、体がしんどい、ふらふらするといった症状があるのに
データ上は異常がないため、
多くの医師が、気のせい、心の問題と思っていたのです。
以前は、そういうことがあり、
長期にわたって、しんどさを理解してもらえないという
苦痛を味わった子どもがいたという歴史があるのです。

ところが!!
この本にも書かれていますが下矢印
 
異常を発見できる検査方法が発見されました。

その検査方法が、新起立試験だったのです。
子どもが訴えていた数々の不快な症状は、
嘘ではなく、
気のせいでもなく、
精神的なものがあったわけでもなく、
本当に、子どもはしんどかったんだと、やっと証明できたのです。
 
この奇跡的な発見は、
しんどさを訴える子どもに寄り添い
子どもの訴えを疑うことなく信じ、
その背景に何があるのか、
熱心に探求を重ねた医師が存在したからです。
まさに、奇跡です。
 
この発見により、起立性調節障害という病気が世間に知れ渡ることになりました。
 
この検査方法がわかってから以後は、
子どもがODなのか、正常なのか、
新起立試験を行うことで診断できるようになったのです。
 

ネットから医療情報を入手できるせいで
自分は、医師よりも病気についてよく知っていると思っている人もいます。
ODのお子様がいるなら
すごく損をしていると思うのです。得策ではないと思います。
 
インターネット上で仕入れた情報が、嘘の情報かもしれないのに
読んで、病気がわかった気がする、
自分は物知りと誤解することで
医療に不信感を持ったり、自分は優れていると思い込む…
そうだとすれば、慢心しているし、その気持ちは必ずお子さまや主治医にも伝わります。
 
わからないことがあるなら、ネット上から仕入れるのではなく
お子さまを診ている主治医によく聞いて確認しましょう。
治療効果を期待するのであれば、ある程度は主治医に従うことも大事です。
無条件で従うというのではなく、自分で納得しないといけません。
そのためには、
「自分はこう思うけど、先生はどう思いますか?」
「この点がわからないので、この点について、もう一度教えてください」
などと質問すれば、
多くの主治医は誠実に答えてくれると思います。
(主治医といっても、ODで医療保険が使えない施設は対象外です)

ブログの前半に、原因と結果の法則があると書きましたが
一度、ネットに書いたものは
忘れた頃に、結果が発動することもあるので注意が必要で、
ユーチューバーのように不幸な結果を引き起こさないためにも
悪い種はまかないよう心掛けるべきと思いました。
 
 

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