この前読んだこちらの本
が、
こちらの番組で以前取り上げられたようだと聞き、興味が沸きました。
今回のテーマは
『存在と時間』by ハイデガー
20世紀最大の哲学者の1人とされているマルティンハイデガーさん。
第3回で分けられており3週間かかって、
この前完結しました。
でも、私はまだ2作しかみてません
全部見終えてから書けへんの?
とお怒りになるかもしれませんね。
でもね、なにぶん哲学ですから、
私の一度のブログで説明できるほど簡単な話ではないんです。
こちらの番組ではとてもわかりやすく説明されていますが、それを全て説明しようと思ったら至難の業です。
じゃあ、なぜ今回、
こんな中途半端に2回までしかみていないのに書こうと思う気持ちになったのか‥。
今回の話は同調圧力やいじめ、不登校などの世間の流れからくる弱者が感じるストレス問題にまで発展したからです。
そう!
そうやねん!
ハイデガーよくわかってくれてる
って思った部分がありました。
第二回は「世人」についてでした。
世人(せじん)とは、今でいういわゆる「世間」などというような意味が一番近いかと思われます。
「同調圧力に流される人」と変換しても良いかもしれません。
ハイデガー曰く
『世人は全てのことについて軽々と責任を引き受けるが、それはどの「ひと」も責任を取る必要のある「ひと」ではないからである』
とあります。
本来の自分らしく生きるチャンスから逃げてみんなの中で得られる安らぎ‥がある。
でもそれって、本当の安らぎなのか?
それについて専門家の先生はこう答えています。
『残念ながら、真の安らぎではないということになるとおもいます。
もちろん、みんなに同調していれば一時的な安心感を得られるが安心感を維持するためにみんなと同じように生きる努力が必要になる』と。
いじめの理屈で言うと、
人の悪口言ってる時ってみんな一体化します。
でも言ってる時にふと
「自分にこの矢が向いてきたらどうしよう」って言う気持ちにもなるんだと思います。
だから、いじめが支配している教室の中というのは、実際にはみんなが今誰をいじめようとしているのかを、とても敏感に察知しないといけなくて、すごく精神を消耗するというような状態にみんなが置かれるってことなんです。
でも人って不安になりたくないから
安心していたいから、
そっちに流れるということもあるのも事実。
その「不安」についてはハイデガーはどう言っているのか・・・
ハイデガーは「恐怖」と比較して説明しています。
「恐怖」には明確な対象があるんだというふうに言うんです。
例えば、雷が怖いと言う時には雷という明確な対象がある。
明確な対象があるからそれに対して働きかけをすることができるわけです。
例えば、避雷針を立ててみたりとか、安全な家の中に逃げ込んで仕舞えば雷の恐怖は和らぐわけです。
ところが、ハイデガーによると「不安」には明確な対象がないといいます。
そうだとすると、それに対して働きかけることができず不安払拭することができない‥
と彼は考えています。
世人の中で完全に同調していても、それが不安を打ち消すことにはならない。
順調に全てが進んでいても苛むのが不安‥
と、ハイデガーは考えていました。
伊集院光さん:
「じゃあ本当の安らぎって何ですか?」
専門家:
「すごく難しいご質問なんですが、ハイデガーであればこう答えるかなという形でお答えすると、
ハイデガーが安らぎの反対として捉えているのは不安ではなく世人の中に飲み込まれていくこと。
ですので、不安の中に踏みとどまることができるのであれば、それを安らぎと見なすこともできるかもしれないです」
深いですね〜
ハイデガー:
不安が<そのために>不安を感じているものは、現存在の特定の存在様式でも可能性でもない。
[不安をもたらす]脅かすものは、
それ自体が未規定なものであり、
だからあれこれの事実的で具体的な存在可能のうちに、
脅かしつつ侵入してくることはできない。
不安が<そのために>不安を感じているものは、世界内存在そのものである。
世界内存在って‥
この世に自分が生きていること自体が
不安の源ってこと?
自分が世界内存在であるということ。
自分がこの世界に生きていること自体が不安の源泉。
だから、そうした不安から目をそらすために人間は自分自身の生き方を考えるのをやめて世人に身を委ねて不安を忘れようとする‥
と、ハイデガーは言っています。
例えば、こういう学生のことを想像してみてください。
学校へ行くのがとても辛くて、不登校気味になっていると。
学生は本来学校へ行くべきだという世間の常識を自分に課すことで自分を苦しめていることに成るわけです。
でも、じゃあ、この常識を捨ててしまったらこの学生が救われるのかというと、
そうではないわけです。
自分自身の生き方を自分で考えなければならなくなってしまうからです。
(そうだ!不登校も辛いんだ!)
そうすると何も確かなものがない苦しみに苛まれるくらいなら
確かなものにしがみついて苦しい方がマシだと思うように‥
自分から逃げて世人になってしまう。
でも、そっちを選んでしまうことで無責任にもなる‥ともハイデガーは言っています。
じゃあ、どうすればいいのか?
ハイデガーは
人間はどんな時でも世人に飲み込まれているというんですが、ただ、この状態を乗り越えることができる瞬間もあるというふうにいうんです。
一体どうすれば、現存在が本来性を取り戻して生きていくことができるのか‥
それは第3回でわかるらしいです。。。
途中ですが、今回は終わります。
リクエストがあれば、続きを送りますね。
日本では特に顕著な同調圧力。
集団いじめ問題も不登校問題も深刻です。
日本では特にこのように不安を感じてしまう機会って多いように思います。
常に何かしらの不安を抱えている人たちばっかりにも私には思えてしまいます。
私も次男が新6年生になった時に中学受験の受験生ラストスパートのタイミングでコロナさんが来襲してきた時、
ほんまに不安でいっぱいでしたよ。
それに加えて、
なんだか日本の政治が狂い始めていることにも(ようやく)気づき始めたし、
日本全体が何かしら歪んでいることを敏感に感じました。
それまで、育児のことだけで頭がいっぱいだったのに、世の中のいろんなことを知らないことに対して不安がおさまらなかった‥。
それから、
これまで全く読まなかった新聞を読み始め、
ネットニュースも隅々まで読み出し、
本もたくさん読んで、
いろんな人のいろんな意見に耳を傾けるようにもなりました。
そして、頭の整理をするために利用したのが、
このブログ。。。
書き出すって、すごいです。
それを知らない誰かに読まれるっていうのも
ある意味でスゴイ
ハイデガーさんのいう解決方法が何なのかは(まだみてないから)わからないし、
絶対私と一緒じゃないと思うけど、
自分としては、解決できたような気がしています。
息子の受験に成功したのも大きいかもしれませんが‥
今度はまた
戦争と平和について不安になっていますが‥。