80年代には「テクノ歌謡アイドル」と呼ばれる人達がいました。

たぶん名称は後から付いたのでしょうが、Perfumeのご先祖に当たる人達です。

そんな中に真鍋ちえみという女の子がいました。

アイドルラッシュの「花の82年組」の一人としてデビューしています。

ソロ活動と並行してパンジーと言う女の子三人組のユニットとしても活動していました。

ソロとしては3枚のシングルとアルバム1枚を残しています。

真鍋ちえみの場合、今考えると、作家陣に恵まれていました。

デビュー曲、「ねらわれた少女」は作詞が阿久悠、作曲/編曲が細野晴臣

作編曲が、当時YMOの細野氏と言うことは、曲調は当然テクノ歌謡路線と言うことになります。 

この曲は、今やテクノ歌謡の隠れた名曲と言われています。(あくまで一部でですけど・・・)

と言うことで

真鍋ちえみ 「ねらわれた少女」



どこかクラフトワーク辺りを思わせるサウンドは、確かにテクノです。

そして、セカンドシングル「ロマンティックしましょう」は、なんと作詞が安井かずみ、作曲が加藤和彦と言う豪華さです。

真鍋ちえみ 「ロマンティックしましょう」




当時「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」と言ったヨーロッパ三部作を製作していた加藤氏らしい、ヨーロッパテイストあふれる曲ですね。

そして、サードシングルの「ナイトレイン・美少女」は、再び阿久悠、細野晴臣コンビに戻るのですが、編曲はムーンライダースの岡田徹が担当しています。

真鍋ちえみ 「ナイトレイン・美少女」(前半は映画の場面で、曲は後半の方に出てきます。)



ロックの方々もいろんな仕事をしてたんですね。

真鍋ちえみは、「不思議・少女」と言うアルバムを一枚だけ残していますが、これはその後CD化されて、なんと、現在でも店頭で販売されています。

このアルバムは、当然、細野晴臣、加藤和彦が楽曲を提供していますが、それに加えて、バックのミュージシャンがやたら豪華です。

スーパーバイザーとして細野晴臣が参加、YMOサポートメンバーの松武秀樹がプログラミング、清水信之編曲、矢野顕子、大貫妙子、大村憲司、林立夫、村上”ポンタ”秀一、等、当時、日本のロックを支えていた代表的なミュージシャンがずらりと顔を揃えています。

今でもこのメンツを揃えるとなったら、めちゃくちゃ大変な事・・・というか、不可能かも知れません。

当時ですら、それほど有名でもない一アイドルのアルバムに、何でコレだけ豪華な顔ぶれが集まったのか、今となっては謎です。



最大1ヶ月無料
お試しレンタル実施中!
TSUTAYAのネット宅配DVD/CDレンタル♪