冷蔵庫に月曜日に買った豚肉の余りがあったのである。
それを焼くか、炒めるか、他人丼にでもしてしまうか、ぼんやり考えながら  会社帰りにスーパーに入っていったのである。


と、まあまあの数の売れ残った「生キクラゲ」に半額のシールが貼られているところだったのである。
ついかごに入れてしまったのだが、生まれて初めて?2回目?くらいの買い物で、急にキクラゲ中心のメニューにすることにしたのである。


キクラゲを使った料理といって、真っ先に思いついたのは、東京・蒲田の中華料理店で大好きだった「豚肉とキクラゲの卵炒め」だったのである。
でっかいママのキクラゲの食感と、濃い目の味付けで炒められた豚肉などを卵がうまくまとめていて、ご飯が進んだのを思い出したのである。


ごま油で炒めて、胡椒と鶏ガラスープとオイスターソースで味付けしてみて、何となくの感覚で作ったのである。
中華料理は、少し濃いくらいの味付けでなければ、ちょっぴり多目のごま油で炒めなければ、中華料理っぽくならないんだと実感したのである。