ルツェルンの川 | べらべらブログ〈&小説〉

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小説「サンフランシスコのべら」の主人公べらのブログ、という設定。べらが動物やゴーストと暮らす奇想天外なファンタジー小説。
小説のほかにエッセイとか写真も載っていますので、小説だけ読みたい方はテーマから「小説 サンフランシスコのべら」一部、二部へどうぞ。





スイスで美術を勉強しているSちゃんが
卒業のために制作した作品の写真を送ってくれました。

課題は「途中停車駅」、
作品は、住んでいるルツェルンを流れる川とその周辺です。

ルツェルンを流れる川の名前はロイス川、
そのうちアール川になり、やがて本流のライン川に合流します。
ライン川はドイツとフランス国境を流れ、ドイツを抜け、
長い旅の終わりにはオランダから北海へと出ます。

Sちゃんは大学院生、
電車駅にたとえたら、ここで電車に乗ったわけではないし、ここが終着点でもなく、まさに途中の駅。
彼女の人生を川だとしたら、今は支流のロイス川あたり、
どんな旅をして、いつ北海にたどりつくのでしょう。

彼女の未来号はまだまだ続くね。若いって、いいな。
そんなことを考えた午後でした。

『始発でも 降りるでもない 途中駅 きみの電車も いつか北海へ』





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