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6/26[日]ジェノヴァ.カルロフェリーチェ劇場"運命の力"のカーテンコールです。
写真は、アルヴァーロ役のマルコ.ベルティです。
ソニア.ガナッシのプレツィオジッラ、ダリオ.ソラーリのドン.カルロも素晴らしかったですが、この公演の主役はマルコ.ベルティでした。
実はベルティ、アルヴァーロは初役でした。
ナポリ.サンカルロ劇場で"オテッロ"、ミラノ.スカラ座、メトロポリタン歌劇場で"道化師"など、テノールの最も劇的な役は歌っていましたが、本人曰く「機会がなかった」とのこと。
初演のテノールのタンベリックが重厚な声だったため、フレーズが長く、力強い声が要求される難役アルヴァーロ。
指揮のバッティストーニの調整能力には目を見張るものがあり、その日の歌手の調子、声質によりオケの鳴らし方を調節していましたが、ベルティが歌う時はフルで鳴らしていました。
オーケストラを楽々と乗り越え、どこまでも突き抜けていく輝かしい声。
1962年生れなので、54歳ですが、今が旬です。
アリア"天使のようなレオノーラ"は勿論、見せ場であるカルロとの3つの二重唱では声がますます温まり、圧巻の名唱でした。
今イタリアでロベルト.アローニカと1.2を争うスピント.テノールだと再確認しました。
そのベルティにツアー中、再会できることになるとは。
それについては、またブログでお知らせさせて頂きます。