今日逢えた先生と、今日逢えなかった仲間たち | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。


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今日はお昼から、京都の今出川室町にある“美味しいもん屋 こがん亭”で毎月開催されている、『こがん亭寄席』の出番でございました。


“美味しいもん屋 こがん亭”は、実はただの“美味しいもん屋”ではございません。

なんとお店のオーナーさんが、上方喜劇界の重鎮であり、御歳八十歳になられた今も現役バリバリで役者さんとしてご活躍中の、あの芦屋小雁先生なのであります。


小雁先生が凄いのは、重鎮でありながら全く重鎮ぶったところがなく、我々下々の芸人にも本当に優しく気さくに接して下さるところ。


小雁先生とは、2002年の松竹座のお芝居で初めてご一緒させて戴きました。

2002年といえば、12年前。
当時の僕は、キャリア8年のしょうもない若手でした。
いや、今でもしょうもない若手ですけど…今よりもっと、しょうもない若手だった訳ですね。

そんなしょうもない若手の僕に小雁先生は、それはそれはとてもフレンドリーに接して下さいました。


その後『幸福(しあわせ)のスイッチ』という、上野樹里ちゃん主演の映画でもご一緒させて戴いたのですが…出演シーンが数秒だった僕は、撮影現場で小雁先生の姿をお見掛けする事もないまま、寂しくロケ地を後にしました。

それから商業演劇に出演させて戴く機会もすっかり減り、「小雁先生に親切にして戴いた思い出」は、そのままただの「思い出」として、切なく終わってゆくのかな…と、思っておりました。


ところが、ですよ。
2009年の秋、小雁先生が地元京都でお店を出される事となり、その二階座敷で毎月、米朝一門による落語会を開催する…という、夢のような企画を実現して下さったのです。

2002年の松竹座公演でお世話になった面々を始め、それよりもっと下の世代の若手から、上はざこば師匠まで…毎月誰かしらのウチの一門の噺家が、落語と小雁先生との対談で構成された、このアットホームで素敵な落語会に出演させてもらっています。

僕としては三度目の出番となる今回も、普段の会とはひと味違った「気さくな重鎮」と共演を、十二分に楽ませて戴きました。


今出川室町の“美味しいもん屋 こがん亭”は、なんと今日で閉店。
…でも、寂しがるのはまだ早いですよ。
来月の7日からは、寺町今出川上るの
立本寺前町に住所を移し、店名も“こがん亭 里空木(さとうつき)”として、新たにリニューアルオープンをするのであります!

もちろんそちらでも引き続き、『こがん亭寄席』は毎月開催して下さるとの事で、嬉しい限りです。


そんな小雁先生から元気を頂戴し(四十歳が八十歳から元気を頂戴するというのもおかしなハナシなんですけど…)、今から彦根の『乃家寄席』に向かわせて戴きます。


実は今日は、こないだ出させて戴いた
劇団往来プロデュース公演『我愛你(うぉーあいにー)WAR I NEED』の、打ち上げがあったのです。

いや、打ち上げはしたんですけどね…それも朝まで。
ちょうど楽日に台風が直撃しやがったので、全体打ち上げは改めて…という事になっていた、その「改めての打ち上げ」が、よりにもよって今日なのです。

残念ながらそちらには顔を出せませんが…会いたかったみんなの顔を思い浮かべながら、今日は残りの二席を演じ切って参りたいと思います。


最後に、心の声を解き放っても構いませんでしょうか?


…打ち上げ、羨ましいよォー!!


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