芝居と私…その② | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

南座「米朝一門特別興行」で華々しく(?)演劇デビューを飾った、その後の‘お芝居出演歴’…。

●平成11年6月3日~27日
‘南座六月公演’
『かわら版!忠臣蔵』
《京都南座》

再び実現した、米朝一門による一ヶ月の商業演劇公演!
だが、前回の公演で芝居の事が大キライになった一門メンバー数名は出演せず。
残った面々は、前回程のおイタをする事もなく…しかし台詞を勝手に増やしたり、突然前後の関係もなく南京玉すだれを演じたり…相変わらずの暴走ぶり。

関西小劇場界からも若手役者さんが数名出演し、それが縁となって僕は小劇場演劇にのめり込んでゆく事となる。

演出…中畑八郎
出演…桂ざこば、上岡龍太郎、波乃久里子、美里英二、岡部まり、ほか

僕は四十七士の一人・萱野三平役と、幕前(舞台転換中のつなぎみたいなシーン)に登場する江戸っ子役で、初めて本台詞をもらう。

クライマックスの立ち回りでは、赤穂浪士から一転…吉良方の家臣になって斬られ役。福本清三ばりに、壮絶に死ぬ快感を知る。
ただ壮絶に斬られ過ぎて一度カツラが飛び、あるまじきシーンで爆笑を取る。


●平成12年1月10日~12日
‘TEAM火の車公演’
『あ・いたい』
《HEP HALL》

小劇場演劇との、衝撃の出会い!
南座公演で共演させて戴いた「TEAM火の車」の若手役者さんに、客演を頼まれる。
商業演劇にはない熱さとパワーに、完全にノックアウト。そして「小劇場にギャラが無いのは当たり前」を仕込まれる。

演出…當宮利一
出演…鍋島浩、當宮利一、吉永秀平、寿まる子、ほか

僕は主人公である政治家の秘書役…乞食の子で、テンパるとすぐに段ボールハウスに逃避したがる男を演じる。

劇団員から「役者に向いてるよ」とか愛想を言われ、すっかり調子に乗る。